ー特別編ースカウトマン・セレナーデ
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後ろから声の主が走ってきた。
「悠、大丈夫か。」
「あぁ、それより梓どうして?」
「いや、TEL番聞こうと追いかけてたら。悠がさっきの奴らに絡まれてたから後をつけてた。邪魔したか?」
「全然助かったよ。後でキスしてやる」
「とりあえず、家で手当てしよう。立てるか?」
梓は俺を無視してタイチに肩を貸していた。
よし、後で舌入れてやろう。
…………
ー梓の部屋ー
家につくと、梓はビニール袋に氷をいれてタイチに渡した。
タイチが腫れた左目を冷やしてる間に、ジュースを持ってきてくれる。
梓が耳打ちしてくる
「さて、俺は少し席を外すか?」
「そうだな。」
「…さて、俺は少し席を外すか?」
「…そうだな。」
「…さて、俺は少し…」
「居たいなら素直に言えよ…」
ドラクエの王様か。ループTHEループ。
俺は梓を四畳半の部屋から追い出すのを止めて、やつの話をきいた。
「どうして、こんなことになった?」
タイチは壁にもたれて、目を冷やしている。疲れ切った表情でいった。
「リバティラインにはまえから、うちの事務所に入れって脅されてたんだ。」
俺は頭をかいた。
「それで…今回のしのぶの件で大浦が動いたと?」
「うん。正解…大浦さんが切れちゃって、五差路でいきなり車に押し込まれた。あとは…事務所に連れてかれて、ボコボコだよ。」
「やつらの事務所はどこにある?」
「東池袋、したがファミリーマートになってる雑居ビルの六階」
手帳を取り出して走り書きをしながら俺は大浦が言ってたしのぶの秘密が気になっていた。
「タイチ、彼女には連絡をいれたのか?」
池袋のドンジョヴァンニは考える顔になった。
「彼女ってどの彼女」
忘れていた。こいつには二十人近い女がいるのだ。
「ウエイトレスのしのぶ」
タイチは首を横に振ると、悔しそうにいった。
「事務所についてすぐに携帯を取り上げられた。目の前で大浦さんに踏み潰されたんだ。あれは殴られるより、へこんだなあ。スカウトマンにとってはたったひとつの商売道具だから。」
確かに女の電話番号が百本もはいった携帯なら、どれだけ値打ちがあるかわからなかった。
俺は尻のポケットから携帯を抜いた。
時間を確認する。
まだ真夜中まえだ。やつにとってはちょうどいい時間だろう。
本職の話をきくにはやはり本職がいい。
俺は一ノ瀬組系本部長代行、瓦谷拳二の番号を選択した。
「もしもし?俺、悠だけど。」
拳二は柏と違って上機嫌だった。酔っ払った声でやつはいう。
『おお、悠かぁ。今、おれ接待されてるんだけど、お前も顔出さないか。盛り上がってるぞ?』
背景ノイズはやたらにかん高い女の笑い声だった。
どうでもいいが、未成年の学生を誘うってのはどうなんだか…。
「悠、大丈夫か。」
「あぁ、それより梓どうして?」
「いや、TEL番聞こうと追いかけてたら。悠がさっきの奴らに絡まれてたから後をつけてた。邪魔したか?」
「全然助かったよ。後でキスしてやる」
「とりあえず、家で手当てしよう。立てるか?」
梓は俺を無視してタイチに肩を貸していた。
よし、後で舌入れてやろう。
…………
ー梓の部屋ー
家につくと、梓はビニール袋に氷をいれてタイチに渡した。
タイチが腫れた左目を冷やしてる間に、ジュースを持ってきてくれる。
梓が耳打ちしてくる
「さて、俺は少し席を外すか?」
「そうだな。」
「…さて、俺は少し席を外すか?」
「…そうだな。」
「…さて、俺は少し…」
「居たいなら素直に言えよ…」
ドラクエの王様か。ループTHEループ。
俺は梓を四畳半の部屋から追い出すのを止めて、やつの話をきいた。
「どうして、こんなことになった?」
タイチは壁にもたれて、目を冷やしている。疲れ切った表情でいった。
「リバティラインにはまえから、うちの事務所に入れって脅されてたんだ。」
俺は頭をかいた。
「それで…今回のしのぶの件で大浦が動いたと?」
「うん。正解…大浦さんが切れちゃって、五差路でいきなり車に押し込まれた。あとは…事務所に連れてかれて、ボコボコだよ。」
「やつらの事務所はどこにある?」
「東池袋、したがファミリーマートになってる雑居ビルの六階」
手帳を取り出して走り書きをしながら俺は大浦が言ってたしのぶの秘密が気になっていた。
「タイチ、彼女には連絡をいれたのか?」
池袋のドンジョヴァンニは考える顔になった。
「彼女ってどの彼女」
忘れていた。こいつには二十人近い女がいるのだ。
「ウエイトレスのしのぶ」
タイチは首を横に振ると、悔しそうにいった。
「事務所についてすぐに携帯を取り上げられた。目の前で大浦さんに踏み潰されたんだ。あれは殴られるより、へこんだなあ。スカウトマンにとってはたったひとつの商売道具だから。」
確かに女の電話番号が百本もはいった携帯なら、どれだけ値打ちがあるかわからなかった。
俺は尻のポケットから携帯を抜いた。
時間を確認する。
まだ真夜中まえだ。やつにとってはちょうどいい時間だろう。
本職の話をきくにはやはり本職がいい。
俺は一ノ瀬組系本部長代行、瓦谷拳二の番号を選択した。
「もしもし?俺、悠だけど。」
拳二は柏と違って上機嫌だった。酔っ払った声でやつはいう。
『おお、悠かぁ。今、おれ接待されてるんだけど、お前も顔出さないか。盛り上がってるぞ?』
背景ノイズはやたらにかん高い女の笑い声だった。
どうでもいいが、未成年の学生を誘うってのはどうなんだか…。