ー特別編ースカウトマン・セレナーデ
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黙っているとやつはいう。
「お前とタイチのやったことは営業妨害だぞ!わかってんのか?」
俺は肩をすくめていった。
「無理やり女を風俗につれてって、脅して客を取らせるのが、アンタたちの営業なのか?」
黒シャツはなにもない足元をウエスタンブーツの先で蹴った。
「なにおままごとみたいなこといってる。そんなのどの事務所でも、やってることだろうが!」
「じゃあ、運が悪かったな。」
「ふざけんな!お前はあの女が、どこかのお嬢様かなにかと勘違いしてるんじゃないか。そんなにおきれいな女じゃない。なにもきいてないんだろう?」
やつはまたにやにやと笑っていた。怒鳴ったりと忙しいやつだ。
おれやタイチが聞いてないこと。
おれにはそいつがなんだか考える時間はなかった。
大浦の後ろにいる三人の男たちを観察していたのだ。
そのうちふたりは幼いといってもいい顔立ちをしている。まだ大学生なのだろう。
こうしたもめ事に慣れてない無いようで、俺を必死に睨みながらも腰が引けてしまっている。
残るひとりはしゃれたアフロヘアで、いつでも飛びかかれるようにまえのめりになっていた。
実質的には二対一というところか。
「ふむ…」
俺がどうにか平和的な解決方法を考えてると黒シャツはいった。
「お前、マッポなんかに垂れ込みやがって、覚悟はできてんだろうな。尻もちはいるのか!」
あっちの世界の業界用語をつかいたがるところが、素人丸だしだった。
俺はケツモチなんて言葉を久しぶりに聞いて、つい笑ってしまった。
「アンタのほうは誰がバックについてるんだ?」
大浦は胸元の鐘を鳴らしていった。
「うちのは本職だ。紀流会の宇佐美さんだよ。お前埋められたって知らねえぞ。」
月々わずかな尻もち料を払ってるからといって、ささいなトラブルでプロが素人を殺して埋めるはずがなかった。
この男は費用対効果という言葉を知らないのだ。
事務所の将来が不安になる。
「聞いてんのか!」
「聞いてるよ。うるさいな…」
俺は少し考えていった。
「とりあえず、わかった。じゃあ、今日のところは謝るから、タイチをこっちに寄越してくれ。事情はあとでやつから聞いとくから」
まえのめりになったアフロが叫んだ。
「なめた口をきいてんじゃねぇぞ!コラ!」
ドンッ!
俺は地面を踏みつけた。
音が鳴ると後ろのふたりの腰がさらにひける。
「やるならいいが…ただじゃ終わらないぞ?出来れば手荒な真似はしたくないんだ……どうする?」
リバティラインはナンパ系大学生のサークルから始まっているのだ。
池袋のストリートギャングや闘路のランカーのように胆は据わってないようだった。
誰かの声が拳銃のように響いた。
「おい!なにやってんだ!お巡りさん!こっちです!」
タイチをアスファルトに突き飛ばすと、四人のガキは慌ててルノーに乗り込み、タイヤを鳴らして夜の駐在所を出ていった。
「お前とタイチのやったことは営業妨害だぞ!わかってんのか?」
俺は肩をすくめていった。
「無理やり女を風俗につれてって、脅して客を取らせるのが、アンタたちの営業なのか?」
黒シャツはなにもない足元をウエスタンブーツの先で蹴った。
「なにおままごとみたいなこといってる。そんなのどの事務所でも、やってることだろうが!」
「じゃあ、運が悪かったな。」
「ふざけんな!お前はあの女が、どこかのお嬢様かなにかと勘違いしてるんじゃないか。そんなにおきれいな女じゃない。なにもきいてないんだろう?」
やつはまたにやにやと笑っていた。怒鳴ったりと忙しいやつだ。
おれやタイチが聞いてないこと。
おれにはそいつがなんだか考える時間はなかった。
大浦の後ろにいる三人の男たちを観察していたのだ。
そのうちふたりは幼いといってもいい顔立ちをしている。まだ大学生なのだろう。
こうしたもめ事に慣れてない無いようで、俺を必死に睨みながらも腰が引けてしまっている。
残るひとりはしゃれたアフロヘアで、いつでも飛びかかれるようにまえのめりになっていた。
実質的には二対一というところか。
「ふむ…」
俺がどうにか平和的な解決方法を考えてると黒シャツはいった。
「お前、マッポなんかに垂れ込みやがって、覚悟はできてんだろうな。尻もちはいるのか!」
あっちの世界の業界用語をつかいたがるところが、素人丸だしだった。
俺はケツモチなんて言葉を久しぶりに聞いて、つい笑ってしまった。
「アンタのほうは誰がバックについてるんだ?」
大浦は胸元の鐘を鳴らしていった。
「うちのは本職だ。紀流会の宇佐美さんだよ。お前埋められたって知らねえぞ。」
月々わずかな尻もち料を払ってるからといって、ささいなトラブルでプロが素人を殺して埋めるはずがなかった。
この男は費用対効果という言葉を知らないのだ。
事務所の将来が不安になる。
「聞いてんのか!」
「聞いてるよ。うるさいな…」
俺は少し考えていった。
「とりあえず、わかった。じゃあ、今日のところは謝るから、タイチをこっちに寄越してくれ。事情はあとでやつから聞いとくから」
まえのめりになったアフロが叫んだ。
「なめた口をきいてんじゃねぇぞ!コラ!」
ドンッ!
俺は地面を踏みつけた。
音が鳴ると後ろのふたりの腰がさらにひける。
「やるならいいが…ただじゃ終わらないぞ?出来れば手荒な真似はしたくないんだ……どうする?」
リバティラインはナンパ系大学生のサークルから始まっているのだ。
池袋のストリートギャングや闘路のランカーのように胆は据わってないようだった。
誰かの声が拳銃のように響いた。
「おい!なにやってんだ!お巡りさん!こっちです!」
タイチをアスファルトに突き飛ばすと、四人のガキは慌ててルノーに乗り込み、タイヤを鳴らして夜の駐在所を出ていった。