ー特別編ースカウトマン・セレナーデ
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ーラスタ・ラブー
Sウルフの経営するクラブの1つでガキのたまり場の場合と集会の場合の2つの顔がある店だ。
俺が店内に入ると銀色のヴェストを着た若い長身の男が軽く会釈してくる。
「いらっしゃいませ。本日は貸し切りとなっております。」
「崇に呼ばれて来たんだけど。小鳥遊悠で何か聞いてないか?」
「これは失礼いたしました。どうぞ、キングは二階でおくつろぎ中です。」
別の男が赤い太い綱のガードロープを外して丁寧に奥へ案内された。
なんだかVIPになった気分だ。
二階に上がると、赤いベロアのカーペットが一面に敷かれていた。
高そうなソファーがいくつか並べられていて中央に崇が座っている。
「来たか。かけろよ。」
高貴な王様の一声をうけて俺は崇の隣に腰かけた。
同時にグラスが運ばれてくる。
「久しぶりだな。」
「澪!ついにSウルフにはいったのか?」
天野澪、前にNPOの事件で知り合ったダチだ。
澪は首を横にふった。
「いや、バイト中だ。ラスタ・ラブは時給がいいんだ。」
言い終わると澪は後ろに下がっていった。
崇はワイルドターキーのボトルを持って精密機械のように注いだ。
「どうも。相変わらず酒の趣味はいいな。」
「ふっ…お前みたいに安酒ばかりやらないからな。」
「なら、次は居酒屋でやろう。俺が奢ってやるから。」
俺は嫌味をいうと意外にも崇は考えとくといった。
天変地異の前触れじゃないといいんだが。
「ところで今日は何の集まりなんだ?」
今度は俺が崇のグラスに注いだ。
ブラウンの液体がアイスボールをくるくると回す。
「今日は余興だ。」
「余興?」
崇と同時にグラスを空にすると、誰かが階段を上がって来ていった。
「準備が出来たそうです。」
「お、悠がいるじゃん。」
「久しぶりだな。」
宮塚、紅がソファーにかける。その後に続いて天音、鈴猫、禅、炎銃と…No.sが勢揃いだ。
「あれ、本郷は?」
「今から演奏だ。」
少し遅れて本郷と誰か知らない女が上がってきて、更に特設のミニステージでなにやら楽器の準備をはじめた。
そういえば今日は店内にBGMが流れてない。
「へぇ…本郷の生演奏か。ちょっと楽しみだな。」
「本郷はメインじゃない。」
「え?」
ギュオォォン♪
ステージに積まれたPAから音の津波が鳴った。
「いきます!私の歌をきけー!」
俺は飲みかけだったワイルドターキーを吹き出しそうになった。
まさか、銀河の歌姫の代名詞からはじまるとは思わなかった事と無茶苦茶いい音と声で始まったからだ。
「崇…あの子は?」
「澪と同じだ。うちの新戦力候補だ。」
崇はそれだけいい終わると口を閉じた。
多分演奏が終わるまで話すなということだろう。
だから、おれもそこからはしばし歌声に集中した。
洋楽で何の曲かはわからなかったけどすごくいい。
Sウルフの経営するクラブの1つでガキのたまり場の場合と集会の場合の2つの顔がある店だ。
俺が店内に入ると銀色のヴェストを着た若い長身の男が軽く会釈してくる。
「いらっしゃいませ。本日は貸し切りとなっております。」
「崇に呼ばれて来たんだけど。小鳥遊悠で何か聞いてないか?」
「これは失礼いたしました。どうぞ、キングは二階でおくつろぎ中です。」
別の男が赤い太い綱のガードロープを外して丁寧に奥へ案内された。
なんだかVIPになった気分だ。
二階に上がると、赤いベロアのカーペットが一面に敷かれていた。
高そうなソファーがいくつか並べられていて中央に崇が座っている。
「来たか。かけろよ。」
高貴な王様の一声をうけて俺は崇の隣に腰かけた。
同時にグラスが運ばれてくる。
「久しぶりだな。」
「澪!ついにSウルフにはいったのか?」
天野澪、前にNPOの事件で知り合ったダチだ。
澪は首を横にふった。
「いや、バイト中だ。ラスタ・ラブは時給がいいんだ。」
言い終わると澪は後ろに下がっていった。
崇はワイルドターキーのボトルを持って精密機械のように注いだ。
「どうも。相変わらず酒の趣味はいいな。」
「ふっ…お前みたいに安酒ばかりやらないからな。」
「なら、次は居酒屋でやろう。俺が奢ってやるから。」
俺は嫌味をいうと意外にも崇は考えとくといった。
天変地異の前触れじゃないといいんだが。
「ところで今日は何の集まりなんだ?」
今度は俺が崇のグラスに注いだ。
ブラウンの液体がアイスボールをくるくると回す。
「今日は余興だ。」
「余興?」
崇と同時にグラスを空にすると、誰かが階段を上がって来ていった。
「準備が出来たそうです。」
「お、悠がいるじゃん。」
「久しぶりだな。」
宮塚、紅がソファーにかける。その後に続いて天音、鈴猫、禅、炎銃と…No.sが勢揃いだ。
「あれ、本郷は?」
「今から演奏だ。」
少し遅れて本郷と誰か知らない女が上がってきて、更に特設のミニステージでなにやら楽器の準備をはじめた。
そういえば今日は店内にBGMが流れてない。
「へぇ…本郷の生演奏か。ちょっと楽しみだな。」
「本郷はメインじゃない。」
「え?」
ギュオォォン♪
ステージに積まれたPAから音の津波が鳴った。
「いきます!私の歌をきけー!」
俺は飲みかけだったワイルドターキーを吹き出しそうになった。
まさか、銀河の歌姫の代名詞からはじまるとは思わなかった事と無茶苦茶いい音と声で始まったからだ。
「崇…あの子は?」
「澪と同じだ。うちの新戦力候補だ。」
崇はそれだけいい終わると口を閉じた。
多分演奏が終わるまで話すなということだろう。
だから、おれもそこからはしばし歌声に集中した。
洋楽で何の曲かはわからなかったけどすごくいい。