ー特別編ー出会い系クリスマスラプソディー
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「それとローンズ・テスタロッサだけど、うまくたたく方法はないかな?」
『ふふん。』
どうやら、拳二はすでに何か絵を描いているようだった。
声が自信たっぷり。
『そいつはすでに考えてる。ちいさな組織は収入源を断てば、ほんの数ヶ月で立ち枯れするさ。』
「ひゅ~」
流石は腕利きの本部長代行だった。
『具体的にはうちの組が、「カプル」のみかじめを横取りするだけでいい。収入半減で、アドリ企画も沈没だ。』
「わかった。ありがと。」
俺は礼を言って電話を切った。
「さて…」
エリを見てみると、引き締まった表情で俺を見ている。
覚悟が固まった様だ。
「わかりました。わたし、うちの母と話してみます。あとはローンズ・テスタロッサの人たちとも」
「OKわかった。だけど、あせらないでくれ。こっちも忠則と一緒に動いてみるから。」
その言葉が聞ければ十分だった。
おれはエリのアドレスと番号をゲットして、部屋をでた。
もうこれ以上、この独房にいる気にはなれなかったし。
「お客さん、どうでしたか。」
受付で、女コング改めて副社長の中藤美香子に声をかけられた。
「エリちゃん気に入りましたか。まだ、30分残ってましけど。返金できないシステムですよ。」
俺は下駄箱からシューズを出して、つま先を突っ込んだ。
「今回は十分たのしんだから、またくるよ。」
粘り強い笑顔で女コングが手を伸ばしてきた。
「では、こちら、うちのクラブの会員証になります。次回お持ちください。」
俺はペラペラのプラスチックカードを受け取った。
裏の氏名の欄には、小鳥遊柏と書いてあった。
おれの従兄弟で日本が誇る悪刑事の名前。
悪いな柏、こんなときだけ名前借りて。
…………
ー悠の部屋ー
その晩は帰ったら部屋にこもった。
「さて、どうやって、エリを「カプル」から切り離せるかな。」
なかなか、そう簡単にはいいアイディアは浮かばない。
まあ、どんなトラブルも最初はそんなもの。
だいたい俺はうろつきまわるのは得意でも、考えるのは得意じゃないのだ。
「出会い部屋、ヤミ金融、弱小暴力団、不幸な母娘と太った会社員…」
こんな道具立てから、どんなプランが生まれるのだろうか。
「あー……もー今日は…寝よ」
あきらめて寝たときには、すでに夜中の2時半をすぎていた。
……ふて寝。
…………
翌日は半分眠ったまま、家を出た。
ー教室ー
「ふぁ~ぁ……」
目を閉じると出会い部屋と言う単語が走る。
「ねむそうだな。」
「んぁ?おーともきか…ちょっとな。」
「昨日どうだったんだ?」
ともきは俺の前の席に座って頭をポンポンと叩いてくる。
「……どーもーこーもー」
俺は手短に出会い部屋の話をしてやった。
『ふふん。』
どうやら、拳二はすでに何か絵を描いているようだった。
声が自信たっぷり。
『そいつはすでに考えてる。ちいさな組織は収入源を断てば、ほんの数ヶ月で立ち枯れするさ。』
「ひゅ~」
流石は腕利きの本部長代行だった。
『具体的にはうちの組が、「カプル」のみかじめを横取りするだけでいい。収入半減で、アドリ企画も沈没だ。』
「わかった。ありがと。」
俺は礼を言って電話を切った。
「さて…」
エリを見てみると、引き締まった表情で俺を見ている。
覚悟が固まった様だ。
「わかりました。わたし、うちの母と話してみます。あとはローンズ・テスタロッサの人たちとも」
「OKわかった。だけど、あせらないでくれ。こっちも忠則と一緒に動いてみるから。」
その言葉が聞ければ十分だった。
おれはエリのアドレスと番号をゲットして、部屋をでた。
もうこれ以上、この独房にいる気にはなれなかったし。
「お客さん、どうでしたか。」
受付で、女コング改めて副社長の中藤美香子に声をかけられた。
「エリちゃん気に入りましたか。まだ、30分残ってましけど。返金できないシステムですよ。」
俺は下駄箱からシューズを出して、つま先を突っ込んだ。
「今回は十分たのしんだから、またくるよ。」
粘り強い笑顔で女コングが手を伸ばしてきた。
「では、こちら、うちのクラブの会員証になります。次回お持ちください。」
俺はペラペラのプラスチックカードを受け取った。
裏の氏名の欄には、小鳥遊柏と書いてあった。
おれの従兄弟で日本が誇る悪刑事の名前。
悪いな柏、こんなときだけ名前借りて。
…………
ー悠の部屋ー
その晩は帰ったら部屋にこもった。
「さて、どうやって、エリを「カプル」から切り離せるかな。」
なかなか、そう簡単にはいいアイディアは浮かばない。
まあ、どんなトラブルも最初はそんなもの。
だいたい俺はうろつきまわるのは得意でも、考えるのは得意じゃないのだ。
「出会い部屋、ヤミ金融、弱小暴力団、不幸な母娘と太った会社員…」
こんな道具立てから、どんなプランが生まれるのだろうか。
「あー……もー今日は…寝よ」
あきらめて寝たときには、すでに夜中の2時半をすぎていた。
……ふて寝。
…………
翌日は半分眠ったまま、家を出た。
ー教室ー
「ふぁ~ぁ……」
目を閉じると出会い部屋と言う単語が走る。
「ねむそうだな。」
「んぁ?おーともきか…ちょっとな。」
「昨日どうだったんだ?」
ともきは俺の前の席に座って頭をポンポンと叩いてくる。
「……どーもーこーもー」
俺は手短に出会い部屋の話をしてやった。