ー特別編ー出会い系クリスマスラプソディー
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「ともき…この街は何色だと思う?」
「街の色?……クリスマスカラーか?」
「ふふ、今はそうだな。…この街は黒と白だよ。一般人は白、表だな。崇や拳二は黒いわゆる裏だ。」
「悠…は、白なんだよな?」
「…灰色さ。白でもあるし、黒でもある。正義の味方何か気取れないし、道を外し切れない。本当の意味でこの猥雑な街と同じなんだよ。」
俺は、にひひっと笑った。
ともきはバーカって言って笑い返してくれた。
「さて、じゃ後は夜に動くからまた、明日報告するな。」
「あぁ、気を付けてな。」
俺達はここで別れた。
………
ー小鳥遊家ー
夜7時すこしまえ、俺は洗濯したての軍パンに履き替え、この冬に買った(鈴猫に進められて)ZARAの黒いセーターを被った。
まぁ勿論上着は般若の刺繍がある白のダウンだけど。
俺は広間にいる真桜に声をかけた。
「ちょっと出掛けてくる。夜中までには帰るから。」
真桜はチラリと俺を見た。
冬でもワンピースだけの寒そうな服装だ。
「どうした……今夜は…気合いが…入ってるか…なの。何処に行く…なの?」
俺は言ってみた。
「出会いを探しに」
真桜は拳二と同じように鼻で笑った。
「ふふ、…出会い…なんて簡単にみつかるか?…なの」
俺は余裕の笑顔を向けてやった。
そりゃもう、池袋なら二三人は若い女が倒れるはずだね。
「今は21世紀だぜ。出会いは一時間四千円で売ってるんだよ。」
真桜は何いってる?って顔をした。
意味不明なんだろう。
まぁ、それは俺にとっても意味不明な言葉だけどな。
………
西一番街から、ウイロードを抜ける。
夜の街はもうクリスマス一色。Pパルコ前では赤い服を着たサンタクロースがビラを撒いている。
ちょっと忠則に似た太った外国人だ。
押し付けられたので一枚受け見てみる。
【素敵な出会いをプロディュース!安心・低料金・好レスポンス。恋に真剣な人のためのお見合いサイト】
「はぁ~」
呆れるより、感心した。
金融危機下のニッポンで何より足りないのは男と女の出会いだったのか。
なにせ、この見合いサイトを運営するのは、大手クレジットカードの系列会社だった。
「やっぱり、表も裏でも、出会いは流行の新事業なんだな。」
俺も卒業したら、出会いをプロディュースしてみようかな。
S・ウルフに一ノ瀬組のコネを生かして、女を集めるのだ。
もしかしたら、一代で親父越えの真・小鳥遊財閥が出来るかもしれない。
「……なんてな。」
馬鹿な事を考えながら池袋東口にでて、線路沿いの寂しい道を歩いていく。
ひゅ~っ…
金網のフェンスから抜けてくる風が冷たかった。
目指す雑貨ビルは東口風俗街から、少し外れた線路わきにあった。
オートロックもない古いオフィスビルの四階。
「さて…いっちょ、行きますか。」
ペチンと頬を叩き。
一度深呼吸して、薄暗いビルの中に足を踏み入れた。
「街の色?……クリスマスカラーか?」
「ふふ、今はそうだな。…この街は黒と白だよ。一般人は白、表だな。崇や拳二は黒いわゆる裏だ。」
「悠…は、白なんだよな?」
「…灰色さ。白でもあるし、黒でもある。正義の味方何か気取れないし、道を外し切れない。本当の意味でこの猥雑な街と同じなんだよ。」
俺は、にひひっと笑った。
ともきはバーカって言って笑い返してくれた。
「さて、じゃ後は夜に動くからまた、明日報告するな。」
「あぁ、気を付けてな。」
俺達はここで別れた。
………
ー小鳥遊家ー
夜7時すこしまえ、俺は洗濯したての軍パンに履き替え、この冬に買った(鈴猫に進められて)ZARAの黒いセーターを被った。
まぁ勿論上着は般若の刺繍がある白のダウンだけど。
俺は広間にいる真桜に声をかけた。
「ちょっと出掛けてくる。夜中までには帰るから。」
真桜はチラリと俺を見た。
冬でもワンピースだけの寒そうな服装だ。
「どうした……今夜は…気合いが…入ってるか…なの。何処に行く…なの?」
俺は言ってみた。
「出会いを探しに」
真桜は拳二と同じように鼻で笑った。
「ふふ、…出会い…なんて簡単にみつかるか?…なの」
俺は余裕の笑顔を向けてやった。
そりゃもう、池袋なら二三人は若い女が倒れるはずだね。
「今は21世紀だぜ。出会いは一時間四千円で売ってるんだよ。」
真桜は何いってる?って顔をした。
意味不明なんだろう。
まぁ、それは俺にとっても意味不明な言葉だけどな。
………
西一番街から、ウイロードを抜ける。
夜の街はもうクリスマス一色。Pパルコ前では赤い服を着たサンタクロースがビラを撒いている。
ちょっと忠則に似た太った外国人だ。
押し付けられたので一枚受け見てみる。
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「はぁ~」
呆れるより、感心した。
金融危機下のニッポンで何より足りないのは男と女の出会いだったのか。
なにせ、この見合いサイトを運営するのは、大手クレジットカードの系列会社だった。
「やっぱり、表も裏でも、出会いは流行の新事業なんだな。」
俺も卒業したら、出会いをプロディュースしてみようかな。
S・ウルフに一ノ瀬組のコネを生かして、女を集めるのだ。
もしかしたら、一代で親父越えの真・小鳥遊財閥が出来るかもしれない。
「……なんてな。」
馬鹿な事を考えながら池袋東口にでて、線路沿いの寂しい道を歩いていく。
ひゅ~っ…
金網のフェンスから抜けてくる風が冷たかった。
目指す雑貨ビルは東口風俗街から、少し外れた線路わきにあった。
オートロックもない古いオフィスビルの四階。
「さて…いっちょ、行きますか。」
ペチンと頬を叩き。
一度深呼吸して、薄暗いビルの中に足を踏み入れた。