ー特別編ー出会い系クリスマスラプソディー
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「どうしたんだ。元気ないな。」
拳二の声は皮肉に沈んでいる。
『ああ、こっちの世界も同じなんだよな。かたぎの方と』
「しのぎがきつい?」
それは俺も少しばかりは感じていた。
『ああ、9月なかばからこっち、全然だめだな。』
「裏の方も?」
『ああ、ギャンブル、飲食、風俗、裏も表もみんなだめだな。どこも客足が三割がた落ちてる。で、うちのおやじがうるさくてな。』
「そりゃ、そうだろ。」
不景気だから上納金を引き上げるなんて、良心的な組長がいるわけない。
『で、お前の話ってなんだ?』
「あぁ…拳二、出会い部屋って、知ってる?」
しばらく奇妙な間が空いた…。
「拳二?」
拳二の声がピシリと筋をとおしたような張りをもった。
『うちの組で新規開拓しようと考えてる分野だ。「カプル」「ラヴジューン」「ピュア&ビッグ」。馬鹿みたいな名前のチェーンが多いよな。』
流石は池袋の裏の世界の三分の一を所有する一ノ瀬組の幹部だった。
「その「カプル」からみかじめをとってるのは、どこの組かわかんないか?」
『知らん。これから研究するところだからな。』
「そうか。」
『じゃあ、ちょっと調べておいてやる。悠またなんかのトラブルか?』
「まだわからん。これから調べに行くところだ。」
『どこに?』
「出会い部屋「カプル」」
拳二が腹の底から大声で笑った。
『わかった。結果がでたら、あとで電話する。悠の方もうちの組が一枚かめるような状況なら、一声かけてくれ。』
「ありがと、了解。また、電話する。」
拳二が鼻でわらっていった。
『でもな、悠もそろそろ本気で、出会いを探したらどうだ。女のひとりもいないまま、もうすぐクリスマスと正月だろ。「カプル」もいいチャン…』
ガチャ…
やつの言葉を最後まで聞かずに、ガチャ切りしてやった。
拳二は俺の親父じゃない。余計なお世話はノーサンキュ。
「これで…みかじめの主は多分OKだな。」
「手際がいいな。」
「表は表、裏は裏に聞くのが一番だしな。」
俺は自販機を見つけて、珈琲を買って、一本ともきに投げ渡す。
「お、サンキュ。」
俺達はベンチに座り。
クリスマスカラーの街を眺める。
「ともき、クリスマスの予定は。」
「あると思うか?」
「思う。っか、つかさにプレゼントとかあるだろ。」
俺は珈琲缶をクルクルと回す。
「まぁな。」
「おーおー、羨ましいね~。」
「悠だって、何だかんだであるんだろ?」
「どーかな。」
俺はやる気の返事をした。だって、残念ながら本当に無かったからな。
「それより、大丈夫なのか?色々危なそうだけど。」
「ま、無茶はしないさ、俺は怖いのや痛いの苦手だからな。」
「どーだか……他人の厄介事でも、自分から飛び込むクセに。」
心配してくれてるのだろう。
ともきはおどけた声を出すも顔は至って真剣だ。
拳二の声は皮肉に沈んでいる。
『ああ、こっちの世界も同じなんだよな。かたぎの方と』
「しのぎがきつい?」
それは俺も少しばかりは感じていた。
『ああ、9月なかばからこっち、全然だめだな。』
「裏の方も?」
『ああ、ギャンブル、飲食、風俗、裏も表もみんなだめだな。どこも客足が三割がた落ちてる。で、うちのおやじがうるさくてな。』
「そりゃ、そうだろ。」
不景気だから上納金を引き上げるなんて、良心的な組長がいるわけない。
『で、お前の話ってなんだ?』
「あぁ…拳二、出会い部屋って、知ってる?」
しばらく奇妙な間が空いた…。
「拳二?」
拳二の声がピシリと筋をとおしたような張りをもった。
『うちの組で新規開拓しようと考えてる分野だ。「カプル」「ラヴジューン」「ピュア&ビッグ」。馬鹿みたいな名前のチェーンが多いよな。』
流石は池袋の裏の世界の三分の一を所有する一ノ瀬組の幹部だった。
「その「カプル」からみかじめをとってるのは、どこの組かわかんないか?」
『知らん。これから研究するところだからな。』
「そうか。」
『じゃあ、ちょっと調べておいてやる。悠またなんかのトラブルか?』
「まだわからん。これから調べに行くところだ。」
『どこに?』
「出会い部屋「カプル」」
拳二が腹の底から大声で笑った。
『わかった。結果がでたら、あとで電話する。悠の方もうちの組が一枚かめるような状況なら、一声かけてくれ。』
「ありがと、了解。また、電話する。」
拳二が鼻でわらっていった。
『でもな、悠もそろそろ本気で、出会いを探したらどうだ。女のひとりもいないまま、もうすぐクリスマスと正月だろ。「カプル」もいいチャン…』
ガチャ…
やつの言葉を最後まで聞かずに、ガチャ切りしてやった。
拳二は俺の親父じゃない。余計なお世話はノーサンキュ。
「これで…みかじめの主は多分OKだな。」
「手際がいいな。」
「表は表、裏は裏に聞くのが一番だしな。」
俺は自販機を見つけて、珈琲を買って、一本ともきに投げ渡す。
「お、サンキュ。」
俺達はベンチに座り。
クリスマスカラーの街を眺める。
「ともき、クリスマスの予定は。」
「あると思うか?」
「思う。っか、つかさにプレゼントとかあるだろ。」
俺は珈琲缶をクルクルと回す。
「まぁな。」
「おーおー、羨ましいね~。」
「悠だって、何だかんだであるんだろ?」
「どーかな。」
俺はやる気の返事をした。だって、残念ながら本当に無かったからな。
「それより、大丈夫なのか?色々危なそうだけど。」
「ま、無茶はしないさ、俺は怖いのや痛いの苦手だからな。」
「どーだか……他人の厄介事でも、自分から飛び込むクセに。」
心配してくれてるのだろう。
ともきはおどけた声を出すも顔は至って真剣だ。