ー特別編ー出会い系クリスマスラプソディー
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「あんた、さっきの…エリとかいったよな。その女はどっちの方だ?」
忠則は太った声で憤然といった。
「もちろん、彼女は身体なんて売ってないですよ!」
1つおいたテーブルでお茶をしていた主婦の2人がこっちの方をじっと見ている。
「あのさ…あんまり興奮するなよ。池袋みたいな街でも、売春はいちおう違法なんだからな。」
俺は声を抑えていった。
街のどこでもあふれてる事が建前上は犯罪になる。
それが文明なんだ。
「すいません…」
「エリのことを話してくれ。」
人間ってのは気がゆるむと、ほんとに目尻がさがって、鼻の下が伸びるもんだな。
忠則の場合はオマケであごのしたの脂肪が、二重から三重になったけど。
俺も顔の締まりには気を配ろう。ま…たいした面でもないけどな。
「エリちゃんはいい子です。」
「はいはい…」
俺は珈琲を見つめて、しばらくやつの言葉の続きを待った。
なのに…一向に返事が返ってこない。
どうなってんだ、この会社員。
「おい、どうし……」
返事ができないのも無理はなかった。
忠則はたるみきった表情で、なぜか涙ぐんでいたのだ。
「……(失恋したオットセイかコイツは…)」
いや、まだあの海獣の方が扱いやすいかもしれない。
「すみません。思い出したら、可哀想になって。」
「…で、その子の名前は?」
俺は呆れを顔に出さないようにして、バックから小さな手帳とペンを取り出した。
いい加減本題に入りたいし。
「彼女の名前は斎藤えりかです。えりかは平仮名。」
「斎藤えりかね。」
「ただ本名かどうかは知りません。」
「どゆことだ?」
クルンっとペンを回した。
「カプルで本名を名乗ってないので」
「じゃあ、入会とかには身分証明書は必要無いんだな?」
これは重要だった。
なんだかんだで俺は高校生のガキだ。
最近では風俗も会員になるには身分証明が必要になるし。
テレクラやネットの出会い系は明らかにそうだ。
風俗のようで、風俗ではない。
出会いを提供するが、その先は個人のフィーリングと交渉に委ねる。
絶妙なニッチをついてきたわけですぐに東京中に支店が出来るのも無理はない。
「ですけど、やっぱり店としては、一時間四千円だけだとうま味が薄いんです。」
俺は手帳に利潤の極大化と書いた。
なんでかって?
資本主義の本能さ。
「どういう意味だ?」
忠則は辺りを気にしてから、声を下げた。
きっとまた、売春関連の話だろう。
「わたしはこの夏から半年で三十回くらいは「カプル」池袋店にかよいました。」
「……(基本料4000×30回=120000)」
たいそうな値段だ。
だが、やはり、普通の風俗よりはお手頃だ。
忠則は太った声で憤然といった。
「もちろん、彼女は身体なんて売ってないですよ!」
1つおいたテーブルでお茶をしていた主婦の2人がこっちの方をじっと見ている。
「あのさ…あんまり興奮するなよ。池袋みたいな街でも、売春はいちおう違法なんだからな。」
俺は声を抑えていった。
街のどこでもあふれてる事が建前上は犯罪になる。
それが文明なんだ。
「すいません…」
「エリのことを話してくれ。」
人間ってのは気がゆるむと、ほんとに目尻がさがって、鼻の下が伸びるもんだな。
忠則の場合はオマケであごのしたの脂肪が、二重から三重になったけど。
俺も顔の締まりには気を配ろう。ま…たいした面でもないけどな。
「エリちゃんはいい子です。」
「はいはい…」
俺は珈琲を見つめて、しばらくやつの言葉の続きを待った。
なのに…一向に返事が返ってこない。
どうなってんだ、この会社員。
「おい、どうし……」
返事ができないのも無理はなかった。
忠則はたるみきった表情で、なぜか涙ぐんでいたのだ。
「……(失恋したオットセイかコイツは…)」
いや、まだあの海獣の方が扱いやすいかもしれない。
「すみません。思い出したら、可哀想になって。」
「…で、その子の名前は?」
俺は呆れを顔に出さないようにして、バックから小さな手帳とペンを取り出した。
いい加減本題に入りたいし。
「彼女の名前は斎藤えりかです。えりかは平仮名。」
「斎藤えりかね。」
「ただ本名かどうかは知りません。」
「どゆことだ?」
クルンっとペンを回した。
「カプルで本名を名乗ってないので」
「じゃあ、入会とかには身分証明書は必要無いんだな?」
これは重要だった。
なんだかんだで俺は高校生のガキだ。
最近では風俗も会員になるには身分証明が必要になるし。
テレクラやネットの出会い系は明らかにそうだ。
風俗のようで、風俗ではない。
出会いを提供するが、その先は個人のフィーリングと交渉に委ねる。
絶妙なニッチをついてきたわけですぐに東京中に支店が出来るのも無理はない。
「ですけど、やっぱり店としては、一時間四千円だけだとうま味が薄いんです。」
俺は手帳に利潤の極大化と書いた。
なんでかって?
資本主義の本能さ。
「どういう意味だ?」
忠則は辺りを気にしてから、声を下げた。
きっとまた、売春関連の話だろう。
「わたしはこの夏から半年で三十回くらいは「カプル」池袋店にかよいました。」
「……(基本料4000×30回=120000)」
たいそうな値段だ。
だが、やはり、普通の風俗よりはお手頃だ。