ー桜花道(居酒屋)ー

「ここよね？」

店に入りキョロキョロしていると

「お！柊～ちびっこ～こっち！こっち！」

座敷から日下部が手を降って居る

「お！みさきちだ！」

私達は座敷に上がると

「お久しぶりです、かがみさん」

「久しぶり、柊ちゃん」

「美人になったなぁ～柊～」

「やっほ！かがみちゃん」
みゆき、あやの、日下部、千草が次々に挨拶をしてくる。

「皆、久しぶり」

私も挨拶をして、座敷に座る。

「何かお邪魔して、ごめんね？」

千草は皆が座るのを確認して呟く

「いいの、いいの、千草ちゃんは同級生も同じだし～」

こなたがそう言うと

「あれ？亮くんと黒井先生まだ来てないの？」

つかさが訪ねると

「黒井先生は少し遅れるとの事です」

「亮は何か朝早くから血相変えて出てったわよ。必ず参加するって言ってたけど」

「おぉ～新婚さんはラウ゛ラウ゛だね～」

千草さんと亮君は１年前に結婚したのだ私たちも結婚式に呼ばれた亮君真っ赤になってたっけ…

「えへへ///結婚式って夢だったからね…出来ればアイツにも来てもらって、私の花嫁衣装みてもらいたかったけど…」

千草さんは少し残念な表情をする

「あれから３年だよなぁ…」

…


「…お姉ちゃん…」

『…の緊急ニュースです、落盤事故により、…大学の研究生及び作業班に数多の死傷者が……』

「…嘘…」

『…現場に中継が繋がっています…』

『…奥にまだ！人が居るんだよ！…』

『…落ち着いて下さい！これ以上は危険です！…』

『…彼のお陰で私達は無事だったんだ！あの日本留学生を頼む助けてくれ！…』

『…しかし…』

ガラガラァ…

カメラは洞窟の入り口らしき部分が崩れ塞ぐ瞬間を写していた。

……

「…結局見つから無かったらしいですね」

みゆきが目頭をハンカチで押さえる

「けど…悠のお陰で何人も助かったらしいし」

「悠らしわね」

そう…アイツ…悠君は約束を守らないまま…