…

「…もしもし？…」

「…かがみん！テレビ！ニュース見て！…」

「…どうしたのよ？そんなに慌てて…」

「…いいから！かがみん！早くテレビつけてみなよ！…」

「…かがみん言うな！ったく何んなのよ…」

『…のニュースです。日本の若き研究者が特殊鉱物による永久エネルギーの開発に大きな一歩を踏み出しました…』

「え！」

「ねぇ～驚いたよね～！きっと…ちゃん？…お姉ちゃん！」


「え！」

急に声が変わり

「お姉ちゃん大丈夫？私が運転しようか？」

目を開けるとつかさが横で私の事を心配そうに見ている、どうやら待ってる間に少し寝てしまっていたようだ…

「だ、大丈夫よ！ちょっとこの所仕事が立て込んでたからね…」

私は笑顔を造って車のエンジンを掛ける…

ﾌﾞﾛﾛﾛ…

暫く懐かしい道を移動していると

「何か久しぶりだよね～」

「そうね、暫くここは通らなかったし…」

ふと横を見ると大きな家が目に入り、私はチラリとだけ見てすぐに目線を前に向ける

ーこなたの家ー

「やっぱり…まだ寝てる」
無用心にも家に鍵は掛かっておらずおじさんもゆたかちゃんも居なく、こなたは大の字で眠って居る…

「あはは、こなちゃんは変わらないね！」

つかさが楽しそうに言うが

「つかさも同じでしょ？ほらこなた起きなさいよ！」
つかさが顔を赤らめて居るのを横目にこなたの体を揺らすと

「う、う～ん、違うよ～そこはもっと萌を…」

「なんつー寝言よ…」

私は本当に変わらないな…っと思いながら、更にこなたを揺らすと

「はへ…かがみ？」

「おはよ！アンタ凄い顔よ？」

「おはよう、こなちゃん」
二人で挨拶すると

「…かがみ、迎えに来てくれたの？」

こなたは私の顔色を伺う用に聞いてくる

「そうよ、アンタの事だから起こさなきゃ時間道理来ないと思ってね。どうかした？」

「う、ううん！何でも無いよ！流石かがみん！」

こなたはいつもの調子になる。

「はいはい、じゃ着替えなさいよね。」

「うん！ちょっと待ってね～」

こなたは別室に行き

「あ、こなちゃん、お手洗い借りるね」

つかさはお手洗いに行く

「ふぅ…変わらない部屋ね」

ベッド腰かけこなたの部屋を見回す、むしろ昔よりフィギュア等は増えている…
「あ…」

私はふとベッドの枕元にあるアルバムを見つけ

「はは、懐かしいな」

ペラペラとページをめくって行くと

「…」

色んな写真が有るけど、アイツが写って居るのは少なかった。

「かがみ～？何してるの？行こうよ～？」

こなたの声が聞こえて

「はいはい！わかったわよ！」

私はアルバムを元に戻して車に向かう