その日は珍しく土曜日にも関わらず朝から起きていた。

―大広間―

「昨日結構遅くまで起きてたが…何か起きちゃったな」

窓際に立ち外の様子を確認する、じわじわと暑くなってきたのが判るように太陽は輝き、雲ひとつ在りやがらねぇ…

「こんな日は家でゲーム!ゲーム!っと」

薄いカーテンを閉めてテレビを着けると

「今、テレビを着けたそこの貴方!今日は家に居るといい事がありません!!」

水晶玉を掲げ紫色の派手なローブを被り占い?を伝えている

「なんだぁ?」

俺は基本的朝は起きないので占い番組は余り見たことは無いってか占い自体余り興味が無いのだ…

「そして、もし家から出れないなら決して眠ってはいけません!!」

「もはや、占いじゃ無くなって来たな…」

俺は呆れてきたのでテレビのチャンネルを変えてゲームを起動する

「さーて…」

ゲームを開始して1時間もしないうちに俺は眠たくなってくる。

「ふぁ～あぁ…やっぱ寝たり無かったか…」

ちょうどキリが良かったので

「セーブOKっと…」

ゲームの電源を落としてして俺はソファーの上に寝転がるが

「…暑い」

冷房をかければ良いのだろうが睡魔の方が強くて体が動かない…

「なら…」

上服を脱ぎ捨てて俺は睡魔に体をゆだねる…

・・・
・・
・

「…いい!」

「美人…!!」

「…写真…!!」

何か周りが騒がしい

「んっん～…」

俺はマリオがテレビのチャンネルを踏んづけて起動したのかと思い体を起こすが…

「おはよ～悠!」

テレビが俺に挨拶をしてきたので

「おはよう…テレビ…」

目を擦りながら挨拶を返すと

「何寝ぼけてんのよ悠!!しゃんとしなさいって!」

頬を軽くぺちぺちっとされる

「…千草?」

俺は意識が覚醒しだし

「お!ことり君はっきりしてきたね!」

「…って、こなたに千草に久瀬!何してる!!」

俺は目の前のソファーに座って携帯を構えている3人にやっと反応する。

「何って…撮影会?」

千草が訳のわからない事を言ってくる。

「意味が解らん、っか人が寝てるのに騒ぐなよな、ふぁあぁ～」

「どうやら、まだ寝ぼけてるね～」

カシャ!

「だね～」

カシャ!

こなたと久瀬が何故か俺を撮っていることに気づき俺はフト俺のものではない鏡が机の上に置いてあったので覗いて見ると…

「な、何だこりゃあぁ!!」

眠気も何もかもが吹き飛んでしまう…