悪=正≒義=魔
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「なにしてんだ…テメェは……はぁ、ここでちょっと見てろ。」
「は、はい…」
48番台BIG突入です!
本日も高設定爆発台ばかりです!と店外まで音が聞こえてくる。
ガラス窓の外から柏さんの様子を眺めていると大学生風の女に話しかけた。
二、三言葉を交わすと手首を掴みあげて店の外に連れ出してきた。
「離してよ!痛いよ!」
「いいから来い。」
私はいった。
「な、なんでわかったんですか?どうみても大学生ぽいのに」
柏は女を地面に投げ捨てて、タバコに火をつけていった。
「靴だ。どうせ学校サボってコインロッカーに制服とか放り込んできたんだろぅが、靴を変えるのまでは面倒だったんだろ。服に合わねぇペタンコの革靴だ。」
「なるほど…」
「ハナタレ、感心してないで、そこの交番に連れていって調書とってこい。」
「は、はい。えときみ名前は、生徒証は持ってる?」
女は首を左右に振った。
だんまりを決め込んでいる。
それにいち早く反応したのは柏だった。
「この辺りの私立女子高の生徒なんだ片っ端から電話をかけてイニシャルがSでユミという名前の生徒がいるか確認しろ」
「な、なんで私の名前を!」
柏は女が持っていたカバンにかかっているネームプレートを指差した。
タバコを吐き捨てていった。
「住所と電話番号もいえ、イヤなら学校に聴く。」
「あ、あの…学校にはいわないでください。お願いしますもう二度としませんから…」
ポロポロと涙を流して悲願する女。
それを見下ろす柏はニコリと微笑んでいった。
「そういうわけにはいかねぇんだよ。ボケ、二度とやらないとかいって、ホントに二度とやらない奴なんていねぇんだ。そんなのばっかりだったら俺らの仕事なんかいらねぇんだからな。」
それがトドメだった。
項垂れた女は近くの交番に預けられて私たちはパチンコ屋で他にも高校生が居ないか探す算段をしていたが、正直さっきの彼女の結末に納得出来ていなかった。
私の表情を呼んだのか柏がいった。
「気に入らないか」
「はい…だって、学校に連絡したらきっと退学になっちゃうし、反省する機会を逆に無くしてしまうことになると思いませんか?退学になったらヤケを起こしてもっと道を踏み外すことになるかもしれない…」
「言ってる事だけは一人前…まるで偽善だ。あのガキが同じことを繰り返そうとするとき誰が注意して見守ってる?逃がしてやることが救うことだと思うなよ。そんな甘い考えでいるなら少年係なんか今すぐやめろ。」
なにも言い返せなかった。救うことと逃がす事は違う。
それでも、この人は片やでは金を巻き上げて、片やでは容赦なく補導していく。やはり…尊敬はできない。
「は、はい…」
48番台BIG突入です!
本日も高設定爆発台ばかりです!と店外まで音が聞こえてくる。
ガラス窓の外から柏さんの様子を眺めていると大学生風の女に話しかけた。
二、三言葉を交わすと手首を掴みあげて店の外に連れ出してきた。
「離してよ!痛いよ!」
「いいから来い。」
私はいった。
「な、なんでわかったんですか?どうみても大学生ぽいのに」
柏は女を地面に投げ捨てて、タバコに火をつけていった。
「靴だ。どうせ学校サボってコインロッカーに制服とか放り込んできたんだろぅが、靴を変えるのまでは面倒だったんだろ。服に合わねぇペタンコの革靴だ。」
「なるほど…」
「ハナタレ、感心してないで、そこの交番に連れていって調書とってこい。」
「は、はい。えときみ名前は、生徒証は持ってる?」
女は首を左右に振った。
だんまりを決め込んでいる。
それにいち早く反応したのは柏だった。
「この辺りの私立女子高の生徒なんだ片っ端から電話をかけてイニシャルがSでユミという名前の生徒がいるか確認しろ」
「な、なんで私の名前を!」
柏は女が持っていたカバンにかかっているネームプレートを指差した。
タバコを吐き捨てていった。
「住所と電話番号もいえ、イヤなら学校に聴く。」
「あ、あの…学校にはいわないでください。お願いしますもう二度としませんから…」
ポロポロと涙を流して悲願する女。
それを見下ろす柏はニコリと微笑んでいった。
「そういうわけにはいかねぇんだよ。ボケ、二度とやらないとかいって、ホントに二度とやらない奴なんていねぇんだ。そんなのばっかりだったら俺らの仕事なんかいらねぇんだからな。」
それがトドメだった。
項垂れた女は近くの交番に預けられて私たちはパチンコ屋で他にも高校生が居ないか探す算段をしていたが、正直さっきの彼女の結末に納得出来ていなかった。
私の表情を呼んだのか柏がいった。
「気に入らないか」
「はい…だって、学校に連絡したらきっと退学になっちゃうし、反省する機会を逆に無くしてしまうことになると思いませんか?退学になったらヤケを起こしてもっと道を踏み外すことになるかもしれない…」
「言ってる事だけは一人前…まるで偽善だ。あのガキが同じことを繰り返そうとするとき誰が注意して見守ってる?逃がしてやることが救うことだと思うなよ。そんな甘い考えでいるなら少年係なんか今すぐやめろ。」
なにも言い返せなかった。救うことと逃がす事は違う。
それでも、この人は片やでは金を巻き上げて、片やでは容赦なく補導していく。やはり…尊敬はできない。