空二花ヲ屋形ハ流ルル
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「あ~…」
「え~…」
さっきと一転二人は口の中の水分が無くなってしまったように唇の滑りが悪くなっている。
紅も酔いが覚めたのか笑顔が木彫りのように固まっていた。
そんな二人とは対照的にタカシと氷室さんはどう反応が返ってくるのかと余裕たっぷりに待っている。
「あー…その…た、たか……崇…」
「薫……」
「ほぅ、いいじゃない」
「はは、なかなか新鮮味がありますね」
タカシと氷室さんは愉快そうに笑った。
俺から見たら本気で楽しんでるようだったけど、その反応が二人には怖かったのか同時に頭を下げていった。
「「すんませんした!!」」
俺は大爆笑だった。
この二人はまだまだキングとボスに並ぶ日は遠いようだ。
それでも十二分に酒の肴になる。
二人のわたわたを見ながら軽くグラスを空けると誰かに肩を軽く叩かれた。
振り向くと藍色の浴衣を着こなした鈴猫がいた。
髪は巻き上げていてどことなくアダルティックな雰囲気で妙に色っぽい。
たぶん、俺はいま恐ろしくマヌケな顔になってるだろう。
「悠、良かったらお酌しようか?」
「あ、あぁ…それじゃお願…」
「真桜がしてやるなの」
俺が持っていたグラスをサッとさらい取っていく。
凄まじい早さだった…。
真桜はビールを注ごうとしていたが横から手が伸びてそな瓶をつかんだ。
「ちょっと…私が先にいったんだけど?」
「猫はかつぶしでもかじってろなの。」
酒瓶を握りしめ合う鈴猫と真桜。
どうでもいいけど俺を間に挟んで睨みあうのはやめてほしい。
俺は静かにその場から離れた。
二人の眼中には入ってなかったので簡単に抜け出せたけど酔いも覚めちまった。
既に向こうのグループとこっちのグループがごっちゃになっていて何処に腰を降ろそうかとフラフラしてると不意に服の裾を引っ張られた。
視線を下げると、桜の花弁が舞っている刺繍のはいった浴衣にいつものネコミミっぽい髪の頭が見えた。
俺は腰を折って目線をあわせていった。
「翡翠、楽しんでるか?」
コクリとうなずいて翡翠はいった。
「…ゆうこっち…」
小さな手で俺の指をキュッと握って引っ張っていく。
賑やかな船室から外に連れ出されて隣の舟にでも行くのかと思ったら上を指差した。
俺はいった。
「どうした?何かあるのか?」
「おーい、悠~」
「優日!?」
屋根の上からヒョコッと顔を出して手を振っている。なにをしてんだか、っか、どうやって上に登ったんだ。
「そこにはしごがあるから悠も来なよ~気持ちいいよ。翡翠ちゃんもおいで」
翡翠は俺と優日の顔を交互に見上げた。
好奇心たっぷりの子猫みたいだ。
「わかったよ。翡翠、背中に乗りな。」
「…コクコク…」
俺は翡翠を背負ってはしごを登った。
「え~…」
さっきと一転二人は口の中の水分が無くなってしまったように唇の滑りが悪くなっている。
紅も酔いが覚めたのか笑顔が木彫りのように固まっていた。
そんな二人とは対照的にタカシと氷室さんはどう反応が返ってくるのかと余裕たっぷりに待っている。
「あー…その…た、たか……崇…」
「薫……」
「ほぅ、いいじゃない」
「はは、なかなか新鮮味がありますね」
タカシと氷室さんは愉快そうに笑った。
俺から見たら本気で楽しんでるようだったけど、その反応が二人には怖かったのか同時に頭を下げていった。
「「すんませんした!!」」
俺は大爆笑だった。
この二人はまだまだキングとボスに並ぶ日は遠いようだ。
それでも十二分に酒の肴になる。
二人のわたわたを見ながら軽くグラスを空けると誰かに肩を軽く叩かれた。
振り向くと藍色の浴衣を着こなした鈴猫がいた。
髪は巻き上げていてどことなくアダルティックな雰囲気で妙に色っぽい。
たぶん、俺はいま恐ろしくマヌケな顔になってるだろう。
「悠、良かったらお酌しようか?」
「あ、あぁ…それじゃお願…」
「真桜がしてやるなの」
俺が持っていたグラスをサッとさらい取っていく。
凄まじい早さだった…。
真桜はビールを注ごうとしていたが横から手が伸びてそな瓶をつかんだ。
「ちょっと…私が先にいったんだけど?」
「猫はかつぶしでもかじってろなの。」
酒瓶を握りしめ合う鈴猫と真桜。
どうでもいいけど俺を間に挟んで睨みあうのはやめてほしい。
俺は静かにその場から離れた。
二人の眼中には入ってなかったので簡単に抜け出せたけど酔いも覚めちまった。
既に向こうのグループとこっちのグループがごっちゃになっていて何処に腰を降ろそうかとフラフラしてると不意に服の裾を引っ張られた。
視線を下げると、桜の花弁が舞っている刺繍のはいった浴衣にいつものネコミミっぽい髪の頭が見えた。
俺は腰を折って目線をあわせていった。
「翡翠、楽しんでるか?」
コクリとうなずいて翡翠はいった。
「…ゆうこっち…」
小さな手で俺の指をキュッと握って引っ張っていく。
賑やかな船室から外に連れ出されて隣の舟にでも行くのかと思ったら上を指差した。
俺はいった。
「どうした?何かあるのか?」
「おーい、悠~」
「優日!?」
屋根の上からヒョコッと顔を出して手を振っている。なにをしてんだか、っか、どうやって上に登ったんだ。
「そこにはしごがあるから悠も来なよ~気持ちいいよ。翡翠ちゃんもおいで」
翡翠は俺と優日の顔を交互に見上げた。
好奇心たっぷりの子猫みたいだ。
「わかったよ。翡翠、背中に乗りな。」
「…コクコク…」
俺は翡翠を背負ってはしごを登った。