空二花ヲ屋形ハ流ルル
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光陰矢の如しとはよくいったもので、日が過ぎるのは早かった。
そのXデーの闘路合同宴会の集合場所は意外にもラスタではなく、船着き場。
予定時間の七時前には参加者である闘路のメンバーは全員集合していた。
もちろん、月美ちゃんも居る。
今は可愛らしいウサギの刺繍がある浴衣を来て海たちとキャイキャイ騒いでる。
というか、アイツラは何処から今日の集まりを聞き付けたんだろう。
普通に闘路外のメンツが居るんだけど…
俺はボケーッと不定期に揺れる水面を眺めていた、遠くでオレンジ色の大玉がゆっくりと沈んでいくのが夏の日暮れを物語っていた。ちょっとセンチな気持ちでいると王様の声が聞こえた。
「ちゃんと来たみたいだな」
俺は振り向かないで、水面映り込んだタカシにいった。
黒地に銀のラインが幾重に入ったシンプルなデザインの浴衣姿。
どんな場所でもどんな格好でも絵になる王様だ。
「まぁな。月美ちゃんを誘ったし、珍しく真桜も参加するといったし……闘路外の奴を呼んだのはダメだったか」
タカシは鼻で笑っていった。
「今さらか?それにお前だけじゃないだろ。」
俺はそうだなといった。
王様と話していると水面に一際大きな波がたった。
顔をあげると瓦葺きの屋形が二つゆっくりと近づいてきている。
タカシが目線で合図を送るとパンッと本郷が手を叩いた。
全員の視線が集まる。
王様は冷たい声にほんのり温もりを乗せていった。
「あの船にのる。足を滑らせて川に落ちるなよ。」
「「「はーい」」」
低年齢層は学校行事よろしくのように声を揃えて返事をする。
真桜は鼻で笑ってたけどな。
一隻目の船に皆が乗り込みおれも行こうかと立ち上がるとタカシがもう一隻の船を指差していった。
俺はどうしてと聞いたが質問を無視して王様は船に乗り込んでしまう。
せめて会話のレスポンスは返してほしいもんだ。
畳張りの船室は軽く二、三十人は座れる広さ。
俺が乗り込んだ方にはタカシに氷室さん、拳二と本郷、それにいつの間にこっちに来ていたのか真桜がスペースを贅沢に使って座っている。
ほとんどの奴は先の舟に乗っていったので恐ろしく女気の無い空間になっていた。
俺は座る前に窓の外を見た。遠目に見えるビル郡からは赤や黄色のネオンが点々と揺らいでいる。
水面に揺れるのが
「なにしてる。はやく座れよ。一杯やろうぜ」
拳二は自分の隣をバシバシと叩いて俺を呼んだ。
風情ゼロ、花より団子な奴だ。
まぁ、俺もおなじだからなにもいわないけど。
「お前はこっちに座れなの」
「はいはい。」
俺は拳二を追い越して真桜の隣に座った。
せっかくのレディのお誘いを断るのは失礼だしな。
そのXデーの闘路合同宴会の集合場所は意外にもラスタではなく、船着き場。
予定時間の七時前には参加者である闘路のメンバーは全員集合していた。
もちろん、月美ちゃんも居る。
今は可愛らしいウサギの刺繍がある浴衣を来て海たちとキャイキャイ騒いでる。
というか、アイツラは何処から今日の集まりを聞き付けたんだろう。
普通に闘路外のメンツが居るんだけど…
俺はボケーッと不定期に揺れる水面を眺めていた、遠くでオレンジ色の大玉がゆっくりと沈んでいくのが夏の日暮れを物語っていた。ちょっとセンチな気持ちでいると王様の声が聞こえた。
「ちゃんと来たみたいだな」
俺は振り向かないで、水面映り込んだタカシにいった。
黒地に銀のラインが幾重に入ったシンプルなデザインの浴衣姿。
どんな場所でもどんな格好でも絵になる王様だ。
「まぁな。月美ちゃんを誘ったし、珍しく真桜も参加するといったし……闘路外の奴を呼んだのはダメだったか」
タカシは鼻で笑っていった。
「今さらか?それにお前だけじゃないだろ。」
俺はそうだなといった。
王様と話していると水面に一際大きな波がたった。
顔をあげると瓦葺きの屋形が二つゆっくりと近づいてきている。
タカシが目線で合図を送るとパンッと本郷が手を叩いた。
全員の視線が集まる。
王様は冷たい声にほんのり温もりを乗せていった。
「あの船にのる。足を滑らせて川に落ちるなよ。」
「「「はーい」」」
低年齢層は学校行事よろしくのように声を揃えて返事をする。
真桜は鼻で笑ってたけどな。
一隻目の船に皆が乗り込みおれも行こうかと立ち上がるとタカシがもう一隻の船を指差していった。
俺はどうしてと聞いたが質問を無視して王様は船に乗り込んでしまう。
せめて会話のレスポンスは返してほしいもんだ。
畳張りの船室は軽く二、三十人は座れる広さ。
俺が乗り込んだ方にはタカシに氷室さん、拳二と本郷、それにいつの間にこっちに来ていたのか真桜がスペースを贅沢に使って座っている。
ほとんどの奴は先の舟に乗っていったので恐ろしく女気の無い空間になっていた。
俺は座る前に窓の外を見た。遠目に見えるビル郡からは赤や黄色のネオンが点々と揺らいでいる。
水面に揺れるのが
「なにしてる。はやく座れよ。一杯やろうぜ」
拳二は自分の隣をバシバシと叩いて俺を呼んだ。
風情ゼロ、花より団子な奴だ。
まぁ、俺もおなじだからなにもいわないけど。
「お前はこっちに座れなの」
「はいはい。」
俺は拳二を追い越して真桜の隣に座った。
せっかくのレディのお誘いを断るのは失礼だしな。