湯けむり録
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じんわりと身体の芯がぬくもりはじめた頃に、優日はやって来た。
「わぁ…本当に露天風呂になってる」
タオルを一枚を巻いただけの優日は……とても綺麗だった。
ブナの原生林を背景に雪のように白い肌が映えていてまるでひとつの絵画にも思えた。
もちろんいつもどおり頭にもタオルを巻いて顔は見えない。
俺はいった。
「優日、風邪引くぞ。湯につかれよ。」
「うん。」
足の先でチョンッと温度を確認して、ゆっくりと全身を湯船に浸して俺の隣に座った。
さっきまでは温泉と雪の匂いだけだったが、優日が側に来ただけで甘い花の香りがふえたような気がする。
人間らしさって、その人が持つ、体温や匂いなんかが感じられることなんだと思うんだよな。
横目にほぼ裸体を堪能してると、優日がいった。
「ね、甘えていい?」
俺はいったい何をいってるのかよくわからなかったが反射的にうなずいた。
すると、優日は俺の前に移動してそのまま腰をおろして胸に身体を預けてくる。
「優日さん?!」
「普段は真桜ちゃんの特等席ゲットだぜ♪」
いつもの調子で笑う彼女はわかってやってるのか、座りのよい位置を探すために柔らかいヒップを俺の膝の上でなんどかいったり来たりさせる。
何か話してないと愚息が反応してしまいそうだった。
「なあ、これって甘えてるのか?」
「そのつもり。悠ってあんまりぺたぺたさせてくれないんだもん」
「えぇ~けっこうベタベタしてね?」
そりゃ屋外で抱きついたりはしないけど、家でいるときは隣に座ったり、膝枕してもらってるはずなんだけど…
優日は頭のタオルをほどきながらいった。
「それは悠が私にベタベタでしょ。じゃなくて、私から悠ぺたぺたさせてくれないって事」
違いがわからないっといった。空気読めとのご返答をいただいた。
それより、しっとりとした淡い後ろ髪は目の前で堪能できているのに、一度も正面を見せてくれないのはどうなんだろう。
俺は腕を回してギュッとした。
下乳に触れるか触れないかくらいにするのがセクハラポイントだ。
「優日ちゃん、こっち向いて。」
「いや♪」
うーむ…蛇の生殺し状態だな。
もうこうなったら、このまま一線を……。
「はぁ~、ね、悠」
「はいぃ?」
「こうやってると幸せって気がするよね。ただ好きな人と一緒にいるだけなのに」
「……そだな。」
なんだが毒気が抜かれてしまった。
俺はまわしていた腕を外そうとしたら、優日は背中を押し付けてくる。
そのまま抱き締めておくことと無言の要求なのだろう。
だが、俺は腕を外していった。
「どした?」
相変わらず顔はこっちに向けないまま優日はいった。
「ちゃんとギュッてしてて。言わなくてもわかってるでしょ。」
俺はケラケラと笑った。
ここまでおあずけをくらってるんだちょっとくらい仕返ししなきゃやってらんない。
「ほんと天の邪鬼だよね」
「そういえば、ここには鬼にまつわる伝説があったな、片腕を切り落とされた鬼が夏油の湯で腕をつなぎ、元にもどすことができたって話だ。っか、優日、一度くらいこっち向いてくれないか?」
「いや♪今は私の甘えタイムだから、悠は私に奉仕するんです。それが今のアナタにつめる善行です」
やれやれ、どこのヤマザナドゥのつもりなんだか…。
俺はわかりましたといってもう一度顔を見せてくれない彼女を抱き締めた。
きっとあと三十分は生殺しが続くのを覚悟してな……。
ーオマケー
悠「なぁ」
優日「うん?」
悠「髪の毛はむってしていい?」
優日「悠って結構変ちゃんはいってるよね。」
「わぁ…本当に露天風呂になってる」
タオルを一枚を巻いただけの優日は……とても綺麗だった。
ブナの原生林を背景に雪のように白い肌が映えていてまるでひとつの絵画にも思えた。
もちろんいつもどおり頭にもタオルを巻いて顔は見えない。
俺はいった。
「優日、風邪引くぞ。湯につかれよ。」
「うん。」
足の先でチョンッと温度を確認して、ゆっくりと全身を湯船に浸して俺の隣に座った。
さっきまでは温泉と雪の匂いだけだったが、優日が側に来ただけで甘い花の香りがふえたような気がする。
人間らしさって、その人が持つ、体温や匂いなんかが感じられることなんだと思うんだよな。
横目にほぼ裸体を堪能してると、優日がいった。
「ね、甘えていい?」
俺はいったい何をいってるのかよくわからなかったが反射的にうなずいた。
すると、優日は俺の前に移動してそのまま腰をおろして胸に身体を預けてくる。
「優日さん?!」
「普段は真桜ちゃんの特等席ゲットだぜ♪」
いつもの調子で笑う彼女はわかってやってるのか、座りのよい位置を探すために柔らかいヒップを俺の膝の上でなんどかいったり来たりさせる。
何か話してないと愚息が反応してしまいそうだった。
「なあ、これって甘えてるのか?」
「そのつもり。悠ってあんまりぺたぺたさせてくれないんだもん」
「えぇ~けっこうベタベタしてね?」
そりゃ屋外で抱きついたりはしないけど、家でいるときは隣に座ったり、膝枕してもらってるはずなんだけど…
優日は頭のタオルをほどきながらいった。
「それは悠が私にベタベタでしょ。じゃなくて、私から悠ぺたぺたさせてくれないって事」
違いがわからないっといった。空気読めとのご返答をいただいた。
それより、しっとりとした淡い後ろ髪は目の前で堪能できているのに、一度も正面を見せてくれないのはどうなんだろう。
俺は腕を回してギュッとした。
下乳に触れるか触れないかくらいにするのがセクハラポイントだ。
「優日ちゃん、こっち向いて。」
「いや♪」
うーむ…蛇の生殺し状態だな。
もうこうなったら、このまま一線を……。
「はぁ~、ね、悠」
「はいぃ?」
「こうやってると幸せって気がするよね。ただ好きな人と一緒にいるだけなのに」
「……そだな。」
なんだが毒気が抜かれてしまった。
俺はまわしていた腕を外そうとしたら、優日は背中を押し付けてくる。
そのまま抱き締めておくことと無言の要求なのだろう。
だが、俺は腕を外していった。
「どした?」
相変わらず顔はこっちに向けないまま優日はいった。
「ちゃんとギュッてしてて。言わなくてもわかってるでしょ。」
俺はケラケラと笑った。
ここまでおあずけをくらってるんだちょっとくらい仕返ししなきゃやってらんない。
「ほんと天の邪鬼だよね」
「そういえば、ここには鬼にまつわる伝説があったな、片腕を切り落とされた鬼が夏油の湯で腕をつなぎ、元にもどすことができたって話だ。っか、優日、一度くらいこっち向いてくれないか?」
「いや♪今は私の甘えタイムだから、悠は私に奉仕するんです。それが今のアナタにつめる善行です」
やれやれ、どこのヤマザナドゥのつもりなんだか…。
俺はわかりましたといってもう一度顔を見せてくれない彼女を抱き締めた。
きっとあと三十分は生殺しが続くのを覚悟してな……。
ーオマケー
悠「なぁ」
優日「うん?」
悠「髪の毛はむってしていい?」
優日「悠って結構変ちゃんはいってるよね。」