湯けむり録
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電車を降りて着いたのは岩手県の北上市和賀町。
旅館に着いてからは俺たちは各ペアに別れて行動することになった。
ともきとつかさは夏油高原に行くそうだ。
ブナやコナラ、ナナカマドなどの木々の景色はきっと都会の喧騒を忘れさせてくれるに違いない。
翼と楓は北上市内にあるロシア料理店「トロイカ」のチーズケーキを食べにいくとのこと、ベイクドチーズケーキなのにレアチーズのようなくちどけの良さが有名な逸品らしい。
「さて、ラヴラヴなカップル達がいきましたし俺たちもイチャイチャしますか。」
俺はそっと優日の肩を抱いて、ぽそぽそと耳元で呟いた。
「部屋でイチャイチャ?」
「うん。」
「昼間からエッチは無し。」
押し退けられてしまった。昼間からって事は夜ならいいのだろうか?
なんだか逆に興奮してしまうのは男の性だと許してほしい。
「悠?」
俺はだらしなくなりそうなのを我慢していった。
「なら、俺らは温泉行かないか?」
「あ、いいね。って、エッチなのはなしだからね?」
「わかってる。けど、混浴は許してくれよ」
「うん。一緒に入るのはとうぜん♪」
プチプチと脳内で理性という糸が切れた気がした。
こんな調子で天然爆弾を落とされ続けたら、いつか物理的に脳の血管が切れないか心配だ。
タオルや小物をショルダーバックに積めながら優日がいった。
「悠の事だからちゃんと下調べ出来てるんだよね?」
もちろん、といった。
目指す温泉は夏油温泉だ。
そこは旅館にある温泉とは別の場所にある秘湯で本来十二月は雪が積もって交通手段がなくなるのだが今節は雪が少なく大丈夫とさっき旅館の人に聞いておいた。
「結構遠いね。」
「旅館からタクシー使って40分だからな。」
ブナの原生林に囲まれた山深い山地をぽつぽつと歩きながら温泉を目指した。
雪がうっすらつもり足元はあまり歩きやすい環境ではない。
俺はなにもいわずに手を握った。
優日も特別な反応は見せない。俺らの関係はここらに積もっている雪のように淡白な部分がある。
川沿いを歩いていくこと数十分やっと目的の温泉宿を見つけた。
少し休憩するかと聞いたところ温泉に浸かって休憩っとすぐに露天風呂に直行になった。
優日が女側の入り口で中で待っててね。なんて事を言い残していったので俺は普段の倍、いや、三倍は早く服を脱ぎ捨てて、露天風呂に飛び込んだ。
風情もへったくれも無いといわれるとアレなので一度頭をクールダウンさせるために湯船を囲う岩に背を預けて水のせせらぎに耳を傾ける。
露天風呂の最大のポイントは自然と一体化できることなんだ。
温泉にのぼせてきても少し身体を出して自然の風にさらせばまたすぐに浸かれるしな。
旅館に着いてからは俺たちは各ペアに別れて行動することになった。
ともきとつかさは夏油高原に行くそうだ。
ブナやコナラ、ナナカマドなどの木々の景色はきっと都会の喧騒を忘れさせてくれるに違いない。
翼と楓は北上市内にあるロシア料理店「トロイカ」のチーズケーキを食べにいくとのこと、ベイクドチーズケーキなのにレアチーズのようなくちどけの良さが有名な逸品らしい。
「さて、ラヴラヴなカップル達がいきましたし俺たちもイチャイチャしますか。」
俺はそっと優日の肩を抱いて、ぽそぽそと耳元で呟いた。
「部屋でイチャイチャ?」
「うん。」
「昼間からエッチは無し。」
押し退けられてしまった。昼間からって事は夜ならいいのだろうか?
なんだか逆に興奮してしまうのは男の性だと許してほしい。
「悠?」
俺はだらしなくなりそうなのを我慢していった。
「なら、俺らは温泉行かないか?」
「あ、いいね。って、エッチなのはなしだからね?」
「わかってる。けど、混浴は許してくれよ」
「うん。一緒に入るのはとうぜん♪」
プチプチと脳内で理性という糸が切れた気がした。
こんな調子で天然爆弾を落とされ続けたら、いつか物理的に脳の血管が切れないか心配だ。
タオルや小物をショルダーバックに積めながら優日がいった。
「悠の事だからちゃんと下調べ出来てるんだよね?」
もちろん、といった。
目指す温泉は夏油温泉だ。
そこは旅館にある温泉とは別の場所にある秘湯で本来十二月は雪が積もって交通手段がなくなるのだが今節は雪が少なく大丈夫とさっき旅館の人に聞いておいた。
「結構遠いね。」
「旅館からタクシー使って40分だからな。」
ブナの原生林に囲まれた山深い山地をぽつぽつと歩きながら温泉を目指した。
雪がうっすらつもり足元はあまり歩きやすい環境ではない。
俺はなにもいわずに手を握った。
優日も特別な反応は見せない。俺らの関係はここらに積もっている雪のように淡白な部分がある。
川沿いを歩いていくこと数十分やっと目的の温泉宿を見つけた。
少し休憩するかと聞いたところ温泉に浸かって休憩っとすぐに露天風呂に直行になった。
優日が女側の入り口で中で待っててね。なんて事を言い残していったので俺は普段の倍、いや、三倍は早く服を脱ぎ捨てて、露天風呂に飛び込んだ。
風情もへったくれも無いといわれるとアレなので一度頭をクールダウンさせるために湯船を囲う岩に背を預けて水のせせらぎに耳を傾ける。
露天風呂の最大のポイントは自然と一体化できることなんだ。
温泉にのぼせてきても少し身体を出して自然の風にさらせばまたすぐに浸かれるしな。