湯けむり録
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窓から見える風景は一面の銀世界。
そんな映像がずっと流れながら電車はゆったりと走っていく。
都会を離れてのんびりと旅行なんていったい何年ぶりのことだろう…。
「って、勝手にひとりで話を進めるなよ。」
胸にポンッとツッコミを入れられて俺はハッと我にかえった。
「ともき君、ありがとうね。ツッコミいれないと悠ってたまに向こうの世界から帰ってこないから」
優日がそういうと俺を除く皆が笑った。
皆というのは、ともきにつかさ、翼に楓の四人。
「しかし、本当によかったのか?俺たちまで温泉旅行に誘ってもらって」
「そうじゃのう。なんだか気が引ける部分もあるんじゃが」
翼と楓に同意するように、ともきとつかさもうなずいてこっちを見た。
俺はいった。
「いいんだよ。福引きで当てたんだから金はかかってないし家族用に六人まで一緒に行けるんなら誰か誘わないと損だろ。」
優日が当てたのは一等の温泉旅行一泊二日のセット券。
拳二のいうとおりいいものに変わったのだ。
運が良いのか、欲がないから当たったのかはわからないけどどちらにしろクリスマスを温泉で過ごせるなんて問題なしだ。
気まぐれの女神がいった。
「それに、カップル三組で旅行ってなんか楽しくない?私はみんなと一緒ですごく嬉しいんだけど」
天然爆弾の炸裂に俺を除く四人は顔を赤らめた。
そりゃそうだ。カップルの旅行と堂々といったりするんだから。
俺は便乗していった。
「ちなみに、部屋は三つ借りたから。俺は優日と一緒だけど、残りの二組は翼&ともき、楓&つかさでも翼&楓、ともき&つかさでも好きに寝てくれ。」
つかさの顔はトマトの様に真っ赤になって、楓は鼻血を我慢したのか鼻を押さえた。
俺は更に調子にのっていった。
「まぁ、なんなら~、俺、優日、楓、つかさで寝てもいいんだけど。」
「つかさは俺と一緒だ!」
「楓は俺と一緒だ!」
「と、ともき君、こえ大きいよぉ//」
「翼のあほ…//」
車両に響き渡る声で叫んだ男二人にその彼女二人の顔色はもう誰が誰かわからないくらいに真っ赤になった。
人間正直が一番だ。
「いやぁ、優日さん。雪が溶けそうですなぁちぇき~」
「ほんとうですね。悠さん。アッチッチですねぇちぇき~。」
「「「「////」」」」
このとき、全員がふたつの事を悟った。
この旅の醍醐味はどれだけ他のカップルを赤面させる事ができるかということなのだと。
もちろん、それだけじゃなくちゃんとイチャつくもの含めてな。
次はどうやってからかおうかと考えてるとスピーカーから到着の放送が流れる。
風景のコマ送りがだんだんとゆっくりになってきた。
「おっと、もう到着か。さ、乳繰りあうのはあとにしろよ~」
このあと俺は、ともきに左、翼に右の尻を蹴られた。
そんな映像がずっと流れながら電車はゆったりと走っていく。
都会を離れてのんびりと旅行なんていったい何年ぶりのことだろう…。
「って、勝手にひとりで話を進めるなよ。」
胸にポンッとツッコミを入れられて俺はハッと我にかえった。
「ともき君、ありがとうね。ツッコミいれないと悠ってたまに向こうの世界から帰ってこないから」
優日がそういうと俺を除く皆が笑った。
皆というのは、ともきにつかさ、翼に楓の四人。
「しかし、本当によかったのか?俺たちまで温泉旅行に誘ってもらって」
「そうじゃのう。なんだか気が引ける部分もあるんじゃが」
翼と楓に同意するように、ともきとつかさもうなずいてこっちを見た。
俺はいった。
「いいんだよ。福引きで当てたんだから金はかかってないし家族用に六人まで一緒に行けるんなら誰か誘わないと損だろ。」
優日が当てたのは一等の温泉旅行一泊二日のセット券。
拳二のいうとおりいいものに変わったのだ。
運が良いのか、欲がないから当たったのかはわからないけどどちらにしろクリスマスを温泉で過ごせるなんて問題なしだ。
気まぐれの女神がいった。
「それに、カップル三組で旅行ってなんか楽しくない?私はみんなと一緒ですごく嬉しいんだけど」
天然爆弾の炸裂に俺を除く四人は顔を赤らめた。
そりゃそうだ。カップルの旅行と堂々といったりするんだから。
俺は便乗していった。
「ちなみに、部屋は三つ借りたから。俺は優日と一緒だけど、残りの二組は翼&ともき、楓&つかさでも翼&楓、ともき&つかさでも好きに寝てくれ。」
つかさの顔はトマトの様に真っ赤になって、楓は鼻血を我慢したのか鼻を押さえた。
俺は更に調子にのっていった。
「まぁ、なんなら~、俺、優日、楓、つかさで寝てもいいんだけど。」
「つかさは俺と一緒だ!」
「楓は俺と一緒だ!」
「と、ともき君、こえ大きいよぉ//」
「翼のあほ…//」
車両に響き渡る声で叫んだ男二人にその彼女二人の顔色はもう誰が誰かわからないくらいに真っ赤になった。
人間正直が一番だ。
「いやぁ、優日さん。雪が溶けそうですなぁちぇき~」
「ほんとうですね。悠さん。アッチッチですねぇちぇき~。」
「「「「////」」」」
このとき、全員がふたつの事を悟った。
この旅の醍醐味はどれだけ他のカップルを赤面させる事ができるかということなのだと。
もちろん、それだけじゃなくちゃんとイチャつくもの含めてな。
次はどうやってからかおうかと考えてるとスピーカーから到着の放送が流れる。
風景のコマ送りがだんだんとゆっくりになってきた。
「おっと、もう到着か。さ、乳繰りあうのはあとにしろよ~」
このあと俺は、ともきに左、翼に右の尻を蹴られた。