最凶の相手・続
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青天の霹靂なんて言葉をアンタはしってるか?
意味は青く晴れ渡った空に突然起こる雷鳴ということで、思いもかけずに急に起こった突発的な事件や出来事をたとえていうんだ。
日常的にトラブル(厄介ごと)に巻き込まれてる俺は青天の霹靂なんてもう慣れっこと言うか、日常茶飯。
ただ、そんな厄介事しか抱え込まない俺にもほんっとうの意味で青天の霹靂が起こる事もある。
それは、宝くじが前後賞で当たったとか、ゲームでレアアイテムがザクザク出たなんて物でもない。
だけど、世間的には辺り中にいて、持つものと持たざる者の境界をハッキリ区別する。
それはズバリ彼氏、彼女の存在だ。
俺の場合は持たざる者側でいつも街中で目につくカップルを妬み羨ましがる発情期の猿みたいな生き物なんだが……今はどーゆー訳か持つものの側に居る。
正確に言えば居るのだと思っている。
なぜか自信をもってイエスと言えない。
今考えても、いったいどおして付き合いだしたかは……解らない。
多分、それは俺もアイツも同じだと思う。
だって、俺たちは人から見れば気の合うダチにしか見えないらしく未だに二人でウロウロしてても良いカップルだなとは思われない。それはそれで良いんだけどな。
まぁ結局何が言いたいとかというと…
人は普段の行動や性格によって、当たり前で単純なことがあり得ないくらいあり得ない事に思われちゃうってことだ。
アンタは、オオカミ少年の話を知ってるか?
アレと同じ。
嘘つきな少年がオオカミが来たぞと町を騒がせた、けど本当にオオカミが来たときには誰も信じなくなってしまう。
因果応報というか、自業自得な話だよな。
遅い春がやっと季節を陣取り出した四月のある朝、俺はふと目を醒ました。
見上げればいつも見慣れた天井。それは当たり前ここは俺の部屋だし。
本棚とガラスケースがところせましと並んでいて、枕元に置かれたノートブックパソコンからは聞き慣れたクラッシクの「水上の音楽」が流れていた。
どうやらまたつけっぱなしで寝たらしい。
普段ならそのまま二度寝して惰眠を貪るのだが、俺は違和感に気がついた。
隣に何かがいる。
愛猫のマリオでも忍び込んだのかとそっと毛布を捲る。
中を覗いて俺は息を飲んだ。
「すぅすぅ…」
心地よい寝息を立てて眠っているのは猫ではなく人。古川稲葉だ…。
「コイツ…いつのまに忍び込んだんだ。」
春休みに入ってコイツは確かに泊まりに来ることが多くなっていた。
だが俺だって自制心やモラルがある。
恋人といっても、家には真桜も居るのでネチョイ展開防止に別の部屋をあてがったはずだったのだ。
俺はこの状況をどうするか、半覚醒状態の鈍い頭を回転させた。
意味は青く晴れ渡った空に突然起こる雷鳴ということで、思いもかけずに急に起こった突発的な事件や出来事をたとえていうんだ。
日常的にトラブル(厄介ごと)に巻き込まれてる俺は青天の霹靂なんてもう慣れっこと言うか、日常茶飯。
ただ、そんな厄介事しか抱え込まない俺にもほんっとうの意味で青天の霹靂が起こる事もある。
それは、宝くじが前後賞で当たったとか、ゲームでレアアイテムがザクザク出たなんて物でもない。
だけど、世間的には辺り中にいて、持つものと持たざる者の境界をハッキリ区別する。
それはズバリ彼氏、彼女の存在だ。
俺の場合は持たざる者側でいつも街中で目につくカップルを妬み羨ましがる発情期の猿みたいな生き物なんだが……今はどーゆー訳か持つものの側に居る。
正確に言えば居るのだと思っている。
なぜか自信をもってイエスと言えない。
今考えても、いったいどおして付き合いだしたかは……解らない。
多分、それは俺もアイツも同じだと思う。
だって、俺たちは人から見れば気の合うダチにしか見えないらしく未だに二人でウロウロしてても良いカップルだなとは思われない。それはそれで良いんだけどな。
まぁ結局何が言いたいとかというと…
人は普段の行動や性格によって、当たり前で単純なことがあり得ないくらいあり得ない事に思われちゃうってことだ。
アンタは、オオカミ少年の話を知ってるか?
アレと同じ。
嘘つきな少年がオオカミが来たぞと町を騒がせた、けど本当にオオカミが来たときには誰も信じなくなってしまう。
因果応報というか、自業自得な話だよな。
遅い春がやっと季節を陣取り出した四月のある朝、俺はふと目を醒ました。
見上げればいつも見慣れた天井。それは当たり前ここは俺の部屋だし。
本棚とガラスケースがところせましと並んでいて、枕元に置かれたノートブックパソコンからは聞き慣れたクラッシクの「水上の音楽」が流れていた。
どうやらまたつけっぱなしで寝たらしい。
普段ならそのまま二度寝して惰眠を貪るのだが、俺は違和感に気がついた。
隣に何かがいる。
愛猫のマリオでも忍び込んだのかとそっと毛布を捲る。
中を覗いて俺は息を飲んだ。
「すぅすぅ…」
心地よい寝息を立てて眠っているのは猫ではなく人。古川稲葉だ…。
「コイツ…いつのまに忍び込んだんだ。」
春休みに入ってコイツは確かに泊まりに来ることが多くなっていた。
だが俺だって自制心やモラルがある。
恋人といっても、家には真桜も居るのでネチョイ展開防止に別の部屋をあてがったはずだったのだ。
俺はこの状況をどうするか、半覚醒状態の鈍い頭を回転させた。