桜楼王華
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「っか、いきなりお盆を落とすなよ!」
「わざわざ、人が気をきかせて持ってきてやったのに…あーぁー…なの」
あそこまで気持ちがこもってないあーぁーなんて初めて聞いた。
真桜はそれだけいうとすぐに部屋に戻ろうとする。
氷室さんがいった。
「よろしければ、秋宵月さんもご一緒にどうですか?」
「……真桜は悠の女だから遠慮するなの。」
どうやら話を聞いていたみたいだ。
そうそう今日は部下無し、女無しって…うぉい!
「あはは。悠さん、良妻をお持ちで羨ましいですよ。」
「結婚式はいつだ?」
俺はふざんなといってグラスを乱暴に置いた。
まったく動じずに二人は笑っている。
ため息混じりに酒瓶を持った。
「悠さん。手酌はいけませんよ。私が注ぎます。」
「なら、俺はタカシに」
「どれ…薫。」
俺達は互いに酒を注ぎあった。
ちょうど風が吹いてサクラの花びらが舞って三人のグラスに浮かんだ。
俺はグラスを掲げた。
「花見でサクラ酒になったな。」
「お前は日本酒だからおかしくないな。」
「なら、私たちも日本酒にしますか?」
タカシは首を横に振った。
それでいいと思った。ウィスキーに浮かぶ花びらだってなかなか粋で風流じゃないか。
俺たちは声を揃えと乾杯といった。
「ふぅ……。しかし、改めて考えてみると妙な物ですね。我々がこうして顔を揃えて花見をするなんて。」
「変わったのが居るせいだろ。」
「なんで俺を見んだよ。いっとくけど、アンタらの方が変わりもんだぞ。」
「タカシ、言われてますよ。」
「お前もな。」
この二人には嫌みをいっても無駄みたいだ。
気にしないっていうか流される。
「このお寿司絶品ですね。悠さんの手作りですか?」
「ほぼそうかな。下ごしらえは昨日俺がして、さっきの間にまおが仕上げてくれたんだ。」
今日の料理は鮭と玉子とキュウリの混ぜ寿司、筑前煮、なすとパプリカのいため煮、ブロッコリーの梅マヨネーズ、かぶの海老しいたけあんかけだ。
ごちそうっぽいタンパク質のメインは何も作らなかったけど……手抜きじゃないよな。
「このブロッコリーのソースが私は好きですね。」
「それはよかった。王様はどうだ?」
無言でいるタカシを見た。個人的な意見で恐縮だが、筑前煮のチクワを食ってる姿はなんだかシュールだ。いや、カッコ悪いとかじゃ無いんだけどな。
「美味いな……。正直、一度はお前の飯を食いたかった。」
俺は飲んでた酒を吹き出しかけた。
あの王様から出たとは思えない一言だ…。
明日はもしかしたら、雪が降るかもしれない。
「わざわざ、人が気をきかせて持ってきてやったのに…あーぁー…なの」
あそこまで気持ちがこもってないあーぁーなんて初めて聞いた。
真桜はそれだけいうとすぐに部屋に戻ろうとする。
氷室さんがいった。
「よろしければ、秋宵月さんもご一緒にどうですか?」
「……真桜は悠の女だから遠慮するなの。」
どうやら話を聞いていたみたいだ。
そうそう今日は部下無し、女無しって…うぉい!
「あはは。悠さん、良妻をお持ちで羨ましいですよ。」
「結婚式はいつだ?」
俺はふざんなといってグラスを乱暴に置いた。
まったく動じずに二人は笑っている。
ため息混じりに酒瓶を持った。
「悠さん。手酌はいけませんよ。私が注ぎます。」
「なら、俺はタカシに」
「どれ…薫。」
俺達は互いに酒を注ぎあった。
ちょうど風が吹いてサクラの花びらが舞って三人のグラスに浮かんだ。
俺はグラスを掲げた。
「花見でサクラ酒になったな。」
「お前は日本酒だからおかしくないな。」
「なら、私たちも日本酒にしますか?」
タカシは首を横に振った。
それでいいと思った。ウィスキーに浮かぶ花びらだってなかなか粋で風流じゃないか。
俺たちは声を揃えと乾杯といった。
「ふぅ……。しかし、改めて考えてみると妙な物ですね。我々がこうして顔を揃えて花見をするなんて。」
「変わったのが居るせいだろ。」
「なんで俺を見んだよ。いっとくけど、アンタらの方が変わりもんだぞ。」
「タカシ、言われてますよ。」
「お前もな。」
この二人には嫌みをいっても無駄みたいだ。
気にしないっていうか流される。
「このお寿司絶品ですね。悠さんの手作りですか?」
「ほぼそうかな。下ごしらえは昨日俺がして、さっきの間にまおが仕上げてくれたんだ。」
今日の料理は鮭と玉子とキュウリの混ぜ寿司、筑前煮、なすとパプリカのいため煮、ブロッコリーの梅マヨネーズ、かぶの海老しいたけあんかけだ。
ごちそうっぽいタンパク質のメインは何も作らなかったけど……手抜きじゃないよな。
「このブロッコリーのソースが私は好きですね。」
「それはよかった。王様はどうだ?」
無言でいるタカシを見た。個人的な意見で恐縮だが、筑前煮のチクワを食ってる姿はなんだかシュールだ。いや、カッコ悪いとかじゃ無いんだけどな。
「美味いな……。正直、一度はお前の飯を食いたかった。」
俺は飲んでた酒を吹き出しかけた。
あの王様から出たとは思えない一言だ…。
明日はもしかしたら、雪が降るかもしれない。