繋がる昔×伝わる今
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「あのさ、お祝いしたいのはわかったけど俺は結局なにしたらいいんだ。式場の手配かなんかか?」
チグサは首を左右に振った。
「違う、違う。前にね、お母さんとおとうさんが言ってたの「私たちが結婚するっていったとき紅葉がスッゴくスッゴくお祝いをしてくれたのよ」って」
なんだか嬉しくなった。
俺の母さんは亡くなってからも誰かの笑顔をつくってるんだ。
「そのお祝いって?」
「えと…なんかむちゃくちゃ美味しいハンバーグらしいの。」
「ハンバーグ……」
チグサは両手を組んでお願いのポーズをとった。
「うん、そのハンバーグを作りたいの。悠お願い作り方を教えて。」
「ちょ、ちょっと待て。そんな断片的な話で作り方が解るわけ無いだろ。俺だって母さんの料理を全部知ってるわけじゃないんだぞ。」
「けど、悠なら解るでしょ。モミジさんなら絶対に作ってるはずだし。」
そんな事を言われても困ってしまう。
確かに母さんは色んな料理を作ってくれた。
食べた料理の味は全部覚えてる…けどハンバーグだけでも結構色んなのを作ってくれた。
「もっと、具体的な材料とか解らないのか?」
「えと……そう、煮込みハンバーグだったって言ってた。お鍋一杯の煮込みハンバーグ。それを皆で食べてお祝いしたって」
俺は目を閉じて普段は蜘蛛の巣が張ってあるくらい使われてない脳みそをフル回転さした。
「…………」
「どう?」
「……100%とは言えないけど時間がかかる煮込みハンバーグなら思い出した。」
チグサは俺の手をギュッと握っていった。
「きっと、それね!悠作り方教えて!」
「断定できないってのに…あと、時間も手間も掛かるぞ。」
「そのくらい平気よ。頑張るし。」
頑固なんだか意地が強いのか…
俺は小さく笑ってできる限り詳しく作り方をメモに書いてチグサに渡した。
「うわは…これは大変ね。」
「式はいつだ?」
「来週の土曜日。」
今日が日曜だから…仕込みとを考えたら火曜からのスタートだな。
俺はいった。
「ま、乗り掛かった船だし手伝ってやるよ。」
「いいの?」
俺は珈琲を飲み干して立ち上がった。
背中がピンッと張って久しぶりにやる気が出たのが自分でもわかる。
「母さんの代わりって言い方はアレだけど、長谷部夫妻を祝いたいのは俺も同じだしな。」
ここの喫茶店なら調理器具は大抵揃ってるし用意する必要があるのは材料ぐらいだった。
俺は買い物も付き合おうかと聞いたが千草は大丈夫といったので任せることにした。
そうなると今日はもうやることがないし簡単に打ち合わせだけして帰ることにした。
なんだかスキップでもしたい気分だ。
人の親とはいえ結婚式ってのは何だか嬉しくなるのはどうしてだろうな。
チグサは首を左右に振った。
「違う、違う。前にね、お母さんとおとうさんが言ってたの「私たちが結婚するっていったとき紅葉がスッゴくスッゴくお祝いをしてくれたのよ」って」
なんだか嬉しくなった。
俺の母さんは亡くなってからも誰かの笑顔をつくってるんだ。
「そのお祝いって?」
「えと…なんかむちゃくちゃ美味しいハンバーグらしいの。」
「ハンバーグ……」
チグサは両手を組んでお願いのポーズをとった。
「うん、そのハンバーグを作りたいの。悠お願い作り方を教えて。」
「ちょ、ちょっと待て。そんな断片的な話で作り方が解るわけ無いだろ。俺だって母さんの料理を全部知ってるわけじゃないんだぞ。」
「けど、悠なら解るでしょ。モミジさんなら絶対に作ってるはずだし。」
そんな事を言われても困ってしまう。
確かに母さんは色んな料理を作ってくれた。
食べた料理の味は全部覚えてる…けどハンバーグだけでも結構色んなのを作ってくれた。
「もっと、具体的な材料とか解らないのか?」
「えと……そう、煮込みハンバーグだったって言ってた。お鍋一杯の煮込みハンバーグ。それを皆で食べてお祝いしたって」
俺は目を閉じて普段は蜘蛛の巣が張ってあるくらい使われてない脳みそをフル回転さした。
「…………」
「どう?」
「……100%とは言えないけど時間がかかる煮込みハンバーグなら思い出した。」
チグサは俺の手をギュッと握っていった。
「きっと、それね!悠作り方教えて!」
「断定できないってのに…あと、時間も手間も掛かるぞ。」
「そのくらい平気よ。頑張るし。」
頑固なんだか意地が強いのか…
俺は小さく笑ってできる限り詳しく作り方をメモに書いてチグサに渡した。
「うわは…これは大変ね。」
「式はいつだ?」
「来週の土曜日。」
今日が日曜だから…仕込みとを考えたら火曜からのスタートだな。
俺はいった。
「ま、乗り掛かった船だし手伝ってやるよ。」
「いいの?」
俺は珈琲を飲み干して立ち上がった。
背中がピンッと張って久しぶりにやる気が出たのが自分でもわかる。
「母さんの代わりって言い方はアレだけど、長谷部夫妻を祝いたいのは俺も同じだしな。」
ここの喫茶店なら調理器具は大抵揃ってるし用意する必要があるのは材料ぐらいだった。
俺は買い物も付き合おうかと聞いたが千草は大丈夫といったので任せることにした。
そうなると今日はもうやることがないし簡単に打ち合わせだけして帰ることにした。
なんだかスキップでもしたい気分だ。
人の親とはいえ結婚式ってのは何だか嬉しくなるのはどうしてだろうな。