繋がる昔×伝わる今
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梅雨とはジメジメと鬱陶しい季節だ。
けど、洒落たシティボーイである俺はそんな季節もセンチメンタルかつクールに楽しむことが出来る。
窓ガラスに当たる雨滴の音に耳をすまして、庭をみれば咲き誇る紫陽花。
薄暗い天候を引き立て役にするその紫や青の花がどこかおどろおどろしくも美しいよな。
けど、アジサイの花言葉には移り気、浮気、冷酷、自慢気、変節、あなたは冷たい…なんて感じなんだ。
これは花の色がだんだんに変わっていくことを皮肉ってついたらしい。
まぁ、どうでもいい花知識だけど。
俺はソファーに仰向けに寝転がり目を閉じた。
今日は真桜も出掛けてるし…雨音の子守唄で一眠りだ。
「んっ~……すぅ…すぅ…」
プルルル!プルルル!
プルルル!プルルル!
プルルル!プルル……
ヴヴゥ!ヴヴゥ!
机の上に放り捨ててある携帯が震えた。
俺は手を伸ばして取り上げた。
「んん…はい?もしもし?」
受話口から女の声がした。
『ちょっと…なんで、電話に出ないのよ!』
「……はぁ?電話に出ないって…なんだ?」
『家電よ。ずっと、鳴らしてたのに!』
そう言えば何かやかましく鳴ってた様な気もする。
普段ならマオが出てくれるからな…っか、考えてみたら俺が家電でる事が無いんだけどな。
『聞いてる?それとも家に居ないの?』
俺は立ち上がって背伸びをしながらいった。
「うん…あー…ちょっと出てる~かな。」
『絶対嘘。アンタが出掛けるのは暇で暇で暇で仕方ないときだけでしょ』
反論不可の大正解。
「…あーもー、悪かったよ。寝てた、寝てましたよ。それで何か用事か?」
『まぁね。ちょっと相談にのって欲しいのよ。今からお店の方に出てこれないかしら?』
「電話じゃ済まないのか。」
『話しても、結局顔合わせることになると思うから来てほしいわけ。寝てるだけだったみたいだし来れるわよね。』
適当に何かの理由をつけて断ろうかと思った。
突然の呼び出し…絶対にいい話じゃないはずだ。
「はぁ……わかった。今からいく。」
『ありがと、待ってるから早めに来てよね。』
用件を言うだけいって電話は切れた。
俺は携帯を尻のポケットにねじ込んで玄関に向かった。
どんな面倒ごとにでもついつい首を突っ込むのは俺の悪い癖になってる。
「雨は…もう止んだか。」
濡れたアスファルトの熱気が充満する道は独特の梅雨の匂いがする。
「うーあー…」
やっぱり断ればよかった。雨雲が散っていき、太陽が出て陽射しが一層にキツくなり始めてる…。
これじゃ、つくまえに蒸し焼きになる…。
けど、洒落たシティボーイである俺はそんな季節もセンチメンタルかつクールに楽しむことが出来る。
窓ガラスに当たる雨滴の音に耳をすまして、庭をみれば咲き誇る紫陽花。
薄暗い天候を引き立て役にするその紫や青の花がどこかおどろおどろしくも美しいよな。
けど、アジサイの花言葉には移り気、浮気、冷酷、自慢気、変節、あなたは冷たい…なんて感じなんだ。
これは花の色がだんだんに変わっていくことを皮肉ってついたらしい。
まぁ、どうでもいい花知識だけど。
俺はソファーに仰向けに寝転がり目を閉じた。
今日は真桜も出掛けてるし…雨音の子守唄で一眠りだ。
「んっ~……すぅ…すぅ…」
プルルル!プルルル!
プルルル!プルルル!
プルルル!プルル……
ヴヴゥ!ヴヴゥ!
机の上に放り捨ててある携帯が震えた。
俺は手を伸ばして取り上げた。
「んん…はい?もしもし?」
受話口から女の声がした。
『ちょっと…なんで、電話に出ないのよ!』
「……はぁ?電話に出ないって…なんだ?」
『家電よ。ずっと、鳴らしてたのに!』
そう言えば何かやかましく鳴ってた様な気もする。
普段ならマオが出てくれるからな…っか、考えてみたら俺が家電でる事が無いんだけどな。
『聞いてる?それとも家に居ないの?』
俺は立ち上がって背伸びをしながらいった。
「うん…あー…ちょっと出てる~かな。」
『絶対嘘。アンタが出掛けるのは暇で暇で暇で仕方ないときだけでしょ』
反論不可の大正解。
「…あーもー、悪かったよ。寝てた、寝てましたよ。それで何か用事か?」
『まぁね。ちょっと相談にのって欲しいのよ。今からお店の方に出てこれないかしら?』
「電話じゃ済まないのか。」
『話しても、結局顔合わせることになると思うから来てほしいわけ。寝てるだけだったみたいだし来れるわよね。』
適当に何かの理由をつけて断ろうかと思った。
突然の呼び出し…絶対にいい話じゃないはずだ。
「はぁ……わかった。今からいく。」
『ありがと、待ってるから早めに来てよね。』
用件を言うだけいって電話は切れた。
俺は携帯を尻のポケットにねじ込んで玄関に向かった。
どんな面倒ごとにでもついつい首を突っ込むのは俺の悪い癖になってる。
「雨は…もう止んだか。」
濡れたアスファルトの熱気が充満する道は独特の梅雨の匂いがする。
「うーあー…」
やっぱり断ればよかった。雨雲が散っていき、太陽が出て陽射しが一層にキツくなり始めてる…。
これじゃ、つくまえに蒸し焼きになる…。