「逃げるしかない！」

俺が階段を降りようとしたら叫び声が聞こえてきた。

「オヤジが死んだだって！？」

「んっ？！」

下を見るとチャラそうな中年が執事と言い合っていた。

「今警察の方が！」

「馬鹿野郎！一番に俺にしらせろ！」

おれは側にいたメイドに聞いた。

「なあ、あれは？」

「近所に住む道楽息子です。」


「原因は？えっ！撃たれてただって！？円形銃でか？！なぜそんなこっどわぁ？！！」

俺は道楽息子に飛び蹴りを入れて取り押さえた。

「こいつだー！」

「て、な、なんだてめぇ！」

「こいつが犯人だ！客が来ると必ず円形銃を自慢する父親の習慣を利用したんだ！」

柏や地元警察がざわざわと集まってきた。
道楽息子が叫んだ。

「な、何を言いやがる！」

「軽く触れただけで発射するように銃を細工して実弾を込めて客を来るのをまった！伯爵が円形銃を持ち出したとたん銃は暴発して対面している客は大怪我するかあるいは死亡！それをみた心臓の弱い伯爵がそのショックに耐えられないことを知っていた。細工した張本人だからこそ伯爵が逆に撃たれたと聞いて驚いたんだ！動機は再婚によって財産の取り分が減るのを恐れたからだ！」









数時間後…

「息子の家の地下室に工作機械があり、床に残されていた金属粉が円形銃の物と一致したそうだ。」

柏の一言におれは深～ぁくため息をついた。
良かった…。

ともきが俺の肩をポンッと叩いていった。

「強引な推理だったけど当たったな。」

「こっちも必死じゃわい。」

柏はくっくっと嫌みに笑いながらいった。

「残念だが利用されただけだからテメェは罪に問われねぇよ。」

「あー心臓に悪い事件だったぜ。」








END