倒述殺人
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「報告します。胸に当たっているのは一発。他の銃に発射した形跡は見当たりません。」
柏はコンパクト型銃のスイッチをカチカチといじりながらいった。
「悠どう思う」
「だからどうしてボクに聞くんですかねぇ!」
「ボク?テメェ謎解きは得意だろーが意見を聞いてんだよボケが」
「じ、自殺だ。」
「あん?」
片方の眉を上げて柏は俺を睨んだ。
説明してみろと言いたいようだ。
「窓にもドアにも鍵が掛かってたんだ。誰にも出入りできない密室状況だったんだ自殺以外に考えられない。お前はまさかベアトリーチェが魔法を使ったとでも言いたいのか?」
「……銃声を聞いてから駆けつけるのに要した時間は?」
執事がいった。
「三十秒ほどです」
柏は三本目の煙草に火をつけながらいった。
「…何者かがドアに鍵をかけて逃げ出すヒマはあったわけだな。」
「しかし玄関にも裏口付近にも召使がおりました。不審な人物がいれば必ず目がついたはずです。それに鍵は私どもが保管しておりました」
柏は天井に煙を吹き上げ額にシワを寄せていった。
「伯爵の健康状態は?」
「心臓に持病がありいつもお薬を飲んでらっしゃいましたがそれ以外はとくに。」
「しかし、不自然だな」
「深く考えんなよ。仕事が片付いたんだから自殺でいいだろ。」
「あ?ざけんな。これから国外に逃亡しようとした矢先に自殺する。それにだ…なんでこんな珍妙な銃を使った」
「愛着があったからだろう。」
「他に自殺に適した銃はいくらでもあるぞ。お前の言う通りこれがお気に入りだから使ったと仮定してもだな。自分を撃つならこうだろ。」
柏はコンパクト型銃の銃口が胸元に接するように構える。
「たが、これなら、二、三発は当たっているはずだろ。実際は一発だけだ。つまり…身体から離して撃った。不自然じゃねぇか」
「死を覚悟した人間の心理は解らんさ」
「ふむ……。どうもこういう謎解きは苦手だ。」
しめた、このまま押しきれるか!
俺は部屋から出ていこうとした。
「おい、ホテルにいる中山を呼んでくれ。」
「は、直ちに。」
ガコーン!
壁にヘッドクラッシュ。
「お前なにしてる?アホか?ボケか?死ぬのか?」
「と、ともきがなんでいる?!」
「あん?引き抜きだ。アイツはなかなかいい勘をしてるいずれ金剛とコンビを組ませようとな。」
最悪だ…。
ともきはめちゃくちゃ勘がいい。
推理力も名人だ…怪しまれたらいけない!
「失礼します。あれ…悠じゃないか」
「やあ、ともき。元気だったか?」
にこやかに挨拶をした。
うん。完璧だ。
「何か隠してるか?」
ズガン!
今度は床にヘッドクラッシュ。
「な、なんで!」
「なんだか怯えてるようにみえた。」
「訳のわからん事を…(なんて勘の良さだ、ほとんど超能力だぞ。)」
冷や汗で背中がびちゃびちゃだ。
「中山少し部屋の中を見てくれ。」
柏に言われて、ともきはキョロキョロと部屋を見渡し…ツカツカと真っ直ぐ歩いていく。
「えっ…(窓の方に一直線)」
「…他のは綺麗なのにこのはめ込みガラスだけ汚れてるのはどうしてだろう。」
気づかれた…
バレるのは時間の問題だ。
「なぁ、悠この窓…あれ?」
柏はコンパクト型銃のスイッチをカチカチといじりながらいった。
「悠どう思う」
「だからどうしてボクに聞くんですかねぇ!」
「ボク?テメェ謎解きは得意だろーが意見を聞いてんだよボケが」
「じ、自殺だ。」
「あん?」
片方の眉を上げて柏は俺を睨んだ。
説明してみろと言いたいようだ。
「窓にもドアにも鍵が掛かってたんだ。誰にも出入りできない密室状況だったんだ自殺以外に考えられない。お前はまさかベアトリーチェが魔法を使ったとでも言いたいのか?」
「……銃声を聞いてから駆けつけるのに要した時間は?」
執事がいった。
「三十秒ほどです」
柏は三本目の煙草に火をつけながらいった。
「…何者かがドアに鍵をかけて逃げ出すヒマはあったわけだな。」
「しかし玄関にも裏口付近にも召使がおりました。不審な人物がいれば必ず目がついたはずです。それに鍵は私どもが保管しておりました」
柏は天井に煙を吹き上げ額にシワを寄せていった。
「伯爵の健康状態は?」
「心臓に持病がありいつもお薬を飲んでらっしゃいましたがそれ以外はとくに。」
「しかし、不自然だな」
「深く考えんなよ。仕事が片付いたんだから自殺でいいだろ。」
「あ?ざけんな。これから国外に逃亡しようとした矢先に自殺する。それにだ…なんでこんな珍妙な銃を使った」
「愛着があったからだろう。」
「他に自殺に適した銃はいくらでもあるぞ。お前の言う通りこれがお気に入りだから使ったと仮定してもだな。自分を撃つならこうだろ。」
柏はコンパクト型銃の銃口が胸元に接するように構える。
「たが、これなら、二、三発は当たっているはずだろ。実際は一発だけだ。つまり…身体から離して撃った。不自然じゃねぇか」
「死を覚悟した人間の心理は解らんさ」
「ふむ……。どうもこういう謎解きは苦手だ。」
しめた、このまま押しきれるか!
俺は部屋から出ていこうとした。
「おい、ホテルにいる中山を呼んでくれ。」
「は、直ちに。」
ガコーン!
壁にヘッドクラッシュ。
「お前なにしてる?アホか?ボケか?死ぬのか?」
「と、ともきがなんでいる?!」
「あん?引き抜きだ。アイツはなかなかいい勘をしてるいずれ金剛とコンビを組ませようとな。」
最悪だ…。
ともきはめちゃくちゃ勘がいい。
推理力も名人だ…怪しまれたらいけない!
「失礼します。あれ…悠じゃないか」
「やあ、ともき。元気だったか?」
にこやかに挨拶をした。
うん。完璧だ。
「何か隠してるか?」
ズガン!
今度は床にヘッドクラッシュ。
「な、なんで!」
「なんだか怯えてるようにみえた。」
「訳のわからん事を…(なんて勘の良さだ、ほとんど超能力だぞ。)」
冷や汗で背中がびちゃびちゃだ。
「中山少し部屋の中を見てくれ。」
柏に言われて、ともきはキョロキョロと部屋を見渡し…ツカツカと真っ直ぐ歩いていく。
「えっ…(窓の方に一直線)」
「…他のは綺麗なのにこのはめ込みガラスだけ汚れてるのはどうしてだろう。」
気づかれた…
バレるのは時間の問題だ。
「なぁ、悠この窓…あれ?」