倒述殺人
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「へぇ、珍しい品をお持ちですね。」
伯爵はニタァッと笑った。
「そう言っていただくとコレクター冥利につきます。そうそう中でも自慢の逸品がこれです」
机の上に置いてあった、ティッシュ箱を半分にしたくらいの大きさの小箱を開く。
中にはパールをあしらった円形のコンパクトがしまわれている。
「コンパクト?」
「に見えるでしょう。一見すると真珠をあしらった純金製のコンパクトですが実はナポレオン王妃ジョゼフィーヌに護身用として持たせていた円形銃なのです。なぜ、こんなものを持たせていたかわかりますか?」
「たしか、ナポレオンは実に用心深く豪放なイメージがあるが本当は陰気で内向的な人物で常に身内の反乱を恐れていた。」
パチパチと伯爵は手を叩く。
「そのとおり。いゃあ、博学な方だ。それでこの銃の使い方は…」
俺はサッとコンパクト銃を持ち上げた。
「当ててみましょうかこの上にある飾りが…」
カチッ…ガウッン!!
そして今に至…
「だんな様!だんな様!」
ドンドン!ドンドン!
壊れんばかりの勢いでドアは叩かれ続ける。
「(クソッ、コレクションに実弾を込めて保管しとくアホがいるか!)」
「駄目だ、鍵がかかってる!合鍵を持ってこい!」
足音が遠ざかって行くと同時に俺は机の引き出しを開けた。
「なにか無いか…」
ハサミ、ペン、瞬間接着剤、ガムテープ、判子、朱肉、物差し…
「瞬間接着剤!」
俺はすぐにドアノブの下の鍵に瞬間接着剤を塗った。
「これで少しは時間が稼げる…これからの数分が勝負だ!なんとかして俺が犯人じゃあり得ないように見せかけてやる。」
出入り口は一ヶ所…
窓は一部を除きはめ込み式…
「窓の鍵を外から閉めるのは難しいな…時間があればなんとか工夫も出来るがいかんせん時間がない……時間、時間…瞬間…それに、はめ込み式の窓……いける!」
ー部屋の前ー
「ダメです!鍵が回りません!」
「銃声が聞こえてからもう五分以上たってますぶち破りましょう!」
「中には若社長もいるんですよ!」
「なんのさわぎだ?」
俺はハンカチで手を拭きながら部下に話しかけた。
「社長!」
「どちらに!?」
「トイレを借りてたんだ何があった?」
そうしているうちにドアはぶち破られ、宮福伯爵の死体が見つかり密室の事件として現場をそのままにし、警察を呼んだ。
「なんだかおかしな事になりましたね。若社長」
「あぁ……(よしこの調子ならうまく誤魔化せそうだ。ここは都内から離れてる。腕利きが出張ってくる可能性はない。田舎警察の田舎警官なら簡単に手玉にとれるだろう)」
「警察の方がおみえになりましたー!」
「っち、面倒なことになりやがって」
警察の独り言だろうか、悪態をつきながら怒鳴るような声…なんか聞いたことあるような…
「現場はこの部屋か…あん?」
「うげっ?!」
階段から上がってきたのは…柏。
伯爵はニタァッと笑った。
「そう言っていただくとコレクター冥利につきます。そうそう中でも自慢の逸品がこれです」
机の上に置いてあった、ティッシュ箱を半分にしたくらいの大きさの小箱を開く。
中にはパールをあしらった円形のコンパクトがしまわれている。
「コンパクト?」
「に見えるでしょう。一見すると真珠をあしらった純金製のコンパクトですが実はナポレオン王妃ジョゼフィーヌに護身用として持たせていた円形銃なのです。なぜ、こんなものを持たせていたかわかりますか?」
「たしか、ナポレオンは実に用心深く豪放なイメージがあるが本当は陰気で内向的な人物で常に身内の反乱を恐れていた。」
パチパチと伯爵は手を叩く。
「そのとおり。いゃあ、博学な方だ。それでこの銃の使い方は…」
俺はサッとコンパクト銃を持ち上げた。
「当ててみましょうかこの上にある飾りが…」
カチッ…ガウッン!!
そして今に至…
「だんな様!だんな様!」
ドンドン!ドンドン!
壊れんばかりの勢いでドアは叩かれ続ける。
「(クソッ、コレクションに実弾を込めて保管しとくアホがいるか!)」
「駄目だ、鍵がかかってる!合鍵を持ってこい!」
足音が遠ざかって行くと同時に俺は机の引き出しを開けた。
「なにか無いか…」
ハサミ、ペン、瞬間接着剤、ガムテープ、判子、朱肉、物差し…
「瞬間接着剤!」
俺はすぐにドアノブの下の鍵に瞬間接着剤を塗った。
「これで少しは時間が稼げる…これからの数分が勝負だ!なんとかして俺が犯人じゃあり得ないように見せかけてやる。」
出入り口は一ヶ所…
窓は一部を除きはめ込み式…
「窓の鍵を外から閉めるのは難しいな…時間があればなんとか工夫も出来るがいかんせん時間がない……時間、時間…瞬間…それに、はめ込み式の窓……いける!」
ー部屋の前ー
「ダメです!鍵が回りません!」
「銃声が聞こえてからもう五分以上たってますぶち破りましょう!」
「中には若社長もいるんですよ!」
「なんのさわぎだ?」
俺はハンカチで手を拭きながら部下に話しかけた。
「社長!」
「どちらに!?」
「トイレを借りてたんだ何があった?」
そうしているうちにドアはぶち破られ、宮福伯爵の死体が見つかり密室の事件として現場をそのままにし、警察を呼んだ。
「なんだかおかしな事になりましたね。若社長」
「あぁ……(よしこの調子ならうまく誤魔化せそうだ。ここは都内から離れてる。腕利きが出張ってくる可能性はない。田舎警察の田舎警官なら簡単に手玉にとれるだろう)」
「警察の方がおみえになりましたー!」
「っち、面倒なことになりやがって」
警察の独り言だろうか、悪態をつきながら怒鳴るような声…なんか聞いたことあるような…
「現場はこの部屋か…あん?」
「うげっ?!」
階段から上がってきたのは…柏。