―帰路―

今日は月が良く光って暗くなってもほのかな明るさを照らしている。

「あっ!!」

帰り道でつかさは急に声をだす。

「どうした?男爵忘れ物でもしたか?」

俺はつかさを見る。

「ううん、あのね、あったよ桜が見れる所。」

「ほんとか?」

「うん!」

「よし、じゃあ行こう少し暗くなったけどこの月明かりなら大丈夫だろ。どこだ?」

ぎゅ

つかさが手を握ってくる。

「お!」

つかさから握ってくるのは初めてだったので俺は少し驚く。

「こっちだよ//」

つかさは俺の手を引いて歩き出す。

「わかった、道案内よろしくな。」

俺はつかさに任せて歩くことにした。

・・・・
・・・
・・
・

暫く歩いて俺はあることに気づいた

「あれ?この道筋は・・」

―学校前―

「はい、到着」

つかさが連れてきたのは学校だった。

「ここか、なるほど」

たしかに桜の木があったの覚えている。

「けど、閉まってるね・・・」

「どれ」

俺は閉まった門を横に引いてみる。

ガララァ

「!!」

「お、ラッキー閉まってない」

門は閉まっていたが鍵は掛かっていなかった様だ。

「よし、つかさ」
「うん」

二人で忍び込んでそっと門を再び閉める。

「確かこっちだったよな」

俺は校庭の端に行こうとする

が

「ゆうくんこっちだよ」

つかさは違う方に向かう。

「こっちじゃ無いのか?」

俺はその後を追う