台所にいき、朝食につくったはずだった味噌汁を暖め直ながら、サワラがあったのでそれを焼いて昼食にするなの。



お昼のニュースを見ながら一人の昼食。

『わぉん！』
『にー！』

間違い、一人と二匹の昼食だったなの。

真桜はこれからの予定を考えていた。
雨が降っているので買い物は止めて、家の掃除をするなの。

洗濯を先にして…あ、そうだ…悠の制服のボタンが外れかかってたなの…

それに、きっと傘を持っていかずに出てるからお風呂の準備もしないといけないなの

夕飯はどのくらいに作ろうか…いや、その前に今日は何時になるか…なの。

普通に帰るなら五時くらい…そのまま遊びに出掛けたら七時過ぎか…なの。

「ふぅ…考えてても仕方ないな…なの」

真桜は食器を片付け、まずは洗濯からはじめた。
いつもこうしている時間は経っていくから問題なしなの…



案の定七時頃に帰ってきた。
ちょっと予定と違ったのは中山ともきが居たことだったなの。

まぁ、普段から悠は突然誰かしらを連れてくるので問題はないなの。

それに中山は夕食のあとわざわざ洗い物をしてくれたので真桜の中で好感度は上々なの。







九時を過ぎた頃、真桜は風呂からあがると悠は広間で読書をしていた。
「悠」

「んぉ？」

「真桜は寝るなの。」

「もう寝るのか？」

「いつも通りなの。…明日から休みだからっていつまでも起きてないで早く寝ろよ…なの。」

「わかった。わかった。」

そういって手を振る悠だがテーブルの上には大量の小説が置かれているなの。

下手したらオールナイトコースだな…なの。








「……」

部屋に戻って眠ってどのくらい経ったか知らないが…目が覚めてしまったなの。

「またか…なの」

近頃は何故か夜中に目が覚めてしまうなの。
昔は一度寝つくと目覚めるのはトイレの時だけだったのに…

しかも目が覚めるとなにか虚無感が来る…なの。

「はぁ…水でも飲むかなの」

ムクリと身体を起こして、タオルを巻いて真桜は廊下に出た。

悠の部屋からはなんの音も聞こえない。
今日はちゃんと消したようだななの。

そう思いながら一階に降りると広間の電気がついているなの…



ｰ広間ｰ

覗いて見ると悠はまだ本を読んでいた。

しかも、夕食の残りの唐揚げで一杯やりながら。

「まだ、起きてたのか…なの」

真桜の声に悠は顔をあげた。

「お、まお…どした？」

「別に…ただ目が覚めただけなの」

悠はソファーを軽く叩きながらいったなの。

「そうか。ちょっと話さないか？」

「……別にいいなの。」

真桜は悠の隣に座った。