魔法使い(真桜)
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広間で朝のニュースを見つつ、七時二十五分になるともう一度二階に上がる。
再び悠の部屋の前に着くとほぼ同時にあらゆる電子音が鳴り響く。
それを聞いてもうノックせずに真桜は中に入った。
自室なのか書庫なのか、わからないちょっとした本棚の迷路を抜けて音源である悠のベッドを目指した。
部屋の外でもかなりの音量なのにベッドの側はうるさいじゃなく、喧しい事になっていた。
真桜は耳を押さえてベッドを見た。
「どうしてこの騒音の中で…寝てられるなの」
「…すぅ…すぅ…」
頭までスッポリとタオルケットをかぶり悠はまだ眠っているなの。
真桜は一つ一つ目覚ましを止めていく。
ジリリリと金属音を打ち出している目覚まし時計。
ピピピピと電子アラームを鳴らし続ける携帯電話。
『お兄ちゃん!朝だよ!』っと言い続ける妹ボイス目覚まし時計。
『ふぅ…筋肉が…ふぅ…爽やかな…ふぅ…朝をお届けします』
……この目覚ましは後でぶち壊すなの。
騒音を止め終わって、すぐにタオルケットをひっぺがしたなの。
「悠…朝なの。」
「んっ…」
また、髪を乾かさずに寝たのかワサーッとなっている…ホラー映画の死体みたいなの。
ただの屍…もとい、悠の頬をパシパシと叩きながらいった。
「悠、おきろ…なの」
「んんっ…な…なんじ?」
「七時半なの」
悠は起きようとせずに手を伸ばす。
また、このパターンか…なの
「……携帯」
「はいはい…」
真桜はベッドに腰かけて携帯を渡してやると電話をかけはじめる。
相手は中山ともきなの。
「…ともき…今日も…遅れるから…うんよろ…。」
電話を終えると携帯をポトリと落として悠はオーケーのハンドサインをする。
最近気がついたことだが悠は月、水、金曜日はほぼ確実に遅刻するから中山に連絡するのがパターンなの。
「うゅ…さむ…」
「今日は雨なの」
「そ…か」
春なのにいい加減はっきりしない天気が続いている。まあ、真桜は暑いのが嫌いなのでぜんぜんいいけどななの。
「じゃ…おやすみなの」
ベッドから立ち上がろうとしたら、悠に手を引かれてポスンと倒れたなの。
そして、器用にタオルケットをごと真桜を包み込み。
「…なんだなの」
「まお…あったかい…むにゅ…」
「悠は真桜のことを抱き枕か湯たんぽと勘違いしてないか…なの」
トローンと起きてるのか寝言なのかわからないような声で悠はいったなの。
「して…ない。してない…あったかい…やわらかい…いいにおい…も少しだけ…」
キュッとけれど痛くはない程度に抱き締めてくる。
へんな所がテクニシャンなの…。
「……」
「……」
「……」
「すぅ…すぅ…」
規則正しい呼吸音が頭の上で聞こえ始めた。
も少しだけと言っておいて抱きしめたまま完全に眠りについたなの。
再び悠の部屋の前に着くとほぼ同時にあらゆる電子音が鳴り響く。
それを聞いてもうノックせずに真桜は中に入った。
自室なのか書庫なのか、わからないちょっとした本棚の迷路を抜けて音源である悠のベッドを目指した。
部屋の外でもかなりの音量なのにベッドの側はうるさいじゃなく、喧しい事になっていた。
真桜は耳を押さえてベッドを見た。
「どうしてこの騒音の中で…寝てられるなの」
「…すぅ…すぅ…」
頭までスッポリとタオルケットをかぶり悠はまだ眠っているなの。
真桜は一つ一つ目覚ましを止めていく。
ジリリリと金属音を打ち出している目覚まし時計。
ピピピピと電子アラームを鳴らし続ける携帯電話。
『お兄ちゃん!朝だよ!』っと言い続ける妹ボイス目覚まし時計。
『ふぅ…筋肉が…ふぅ…爽やかな…ふぅ…朝をお届けします』
……この目覚ましは後でぶち壊すなの。
騒音を止め終わって、すぐにタオルケットをひっぺがしたなの。
「悠…朝なの。」
「んっ…」
また、髪を乾かさずに寝たのかワサーッとなっている…ホラー映画の死体みたいなの。
ただの屍…もとい、悠の頬をパシパシと叩きながらいった。
「悠、おきろ…なの」
「んんっ…な…なんじ?」
「七時半なの」
悠は起きようとせずに手を伸ばす。
また、このパターンか…なの
「……携帯」
「はいはい…」
真桜はベッドに腰かけて携帯を渡してやると電話をかけはじめる。
相手は中山ともきなの。
「…ともき…今日も…遅れるから…うんよろ…。」
電話を終えると携帯をポトリと落として悠はオーケーのハンドサインをする。
最近気がついたことだが悠は月、水、金曜日はほぼ確実に遅刻するから中山に連絡するのがパターンなの。
「うゅ…さむ…」
「今日は雨なの」
「そ…か」
春なのにいい加減はっきりしない天気が続いている。まあ、真桜は暑いのが嫌いなのでぜんぜんいいけどななの。
「じゃ…おやすみなの」
ベッドから立ち上がろうとしたら、悠に手を引かれてポスンと倒れたなの。
そして、器用にタオルケットをごと真桜を包み込み。
「…なんだなの」
「まお…あったかい…むにゅ…」
「悠は真桜のことを抱き枕か湯たんぽと勘違いしてないか…なの」
トローンと起きてるのか寝言なのかわからないような声で悠はいったなの。
「して…ない。してない…あったかい…やわらかい…いいにおい…も少しだけ…」
キュッとけれど痛くはない程度に抱き締めてくる。
へんな所がテクニシャンなの…。
「……」
「……」
「……」
「すぅ…すぅ…」
規則正しい呼吸音が頭の上で聞こえ始めた。
も少しだけと言っておいて抱きしめたまま完全に眠りについたなの。