ちいさなはる
夢小説設定
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「よし、終了。」
ヒスイの髪はサラサラになり、光を反射して頭部にはエンジェルリングがキラキラと光っていた。
流石に子供の髪は若々しくつやつやだ。
俺はクルクルとブラシを回した。
「……」
「ヒスイ?」
振り向いたヒスイはなにも反応せずに俺の顔をじ~っと見つめてくる。
なんだか顔もさっき以上に色を増してピンクから赤に近くなっているような……
まさか、風邪を引かしたかと思っていたら突然にゅっと両手を伸ばして俺の首を抱き締めてきた。
「あはは~ゆう~~。」
「はいぃ?!」
明らかにさっきまでとはテンションが違う。
しかも、大胆でハキハキ喋ってて酒臭い…
「ん?酒臭い…」
俺はさっきおいたコップをみた。
なみなみと入っていた冷酒が空っぽになっている。
「ヒスイ…まさか、これ、飲んだのか!?」
俺がコップを指差すとヒスイはいった。
「へんなあじのおみずのんだー♪」
「水じゃないこれは酒だ!」
「ふ~ん~あはは~」
完全に酔っぱらってる…
海よりデカイ声のヒスイなんかはじめてだ。
「っ…ちょっと待て、今本当の水持ってきてやる。」
俺は備え付けの冷蔵庫にてを伸ばそうとしたら、グィッと首を引っ張られた。
ミキリッと骨の軋む音がする勢いで……
「ぐぉ?!」
「やー!ゆうはここでいる~あはは~」
ほとんど首にぶら下がるような感じで俺を左右に振り回してくれる。
気分はアカベコだ。
【アカベコ】
福島県大津地方の郷土玩具
首と胴の接続に独特の工夫がしてあり、首の周りには余裕がとってある。
頭は胴体内に差し込まれる部分と振り子のようになっており、愛嬌のある顔に触れると上下に左右に振り子運動を繰り返しユーモラスな動作がしばらく続くようになっている。
「ゆう~あはは~ゆう~あはは~」
ヒスイは楽しそうに抱きついて俺の名前を連呼している。
「ヒ、ヒスイ落ち着け。取れる、首がとれるから…」
ガバッと高い高いするように俺はヒスイを持ち上げてひき剥がした。
俺から離れたヒスイは笑顔から打って代わり、いきなり泣き出しそうな顔になる。
「うぅ~…」
俺はあわててヒスイを下ろしていった。
「お、おい、どうした。どこか痛かったか?」
ヒスイは半泣き顔のまま両手を広げていった。
「う~だっこ~」
「だっこって…」
俺も色んな酔っぱらいを見てきたがここまで幼児退行の激しいのははじめて見る。
「ゆう…」
「あー、ハイハイだっこな。ほら、これでいいか?」
今ばかりは何を言っても無駄だろうと俺はヒスイを抱き締めた。
スリスリと首の辺りに頬をこすりあわせてくる。
やわっこい肌もサラサラの髪も気持ちいい…
「ご満足っすか?」
「うん~ゆう~だいすき~」
チュ…と頬に軽いキスをされ俺はゾクッと背筋に電気が走った。
じわりと胸の中が熱くなる。
ヒスイの髪はサラサラになり、光を反射して頭部にはエンジェルリングがキラキラと光っていた。
流石に子供の髪は若々しくつやつやだ。
俺はクルクルとブラシを回した。
「……」
「ヒスイ?」
振り向いたヒスイはなにも反応せずに俺の顔をじ~っと見つめてくる。
なんだか顔もさっき以上に色を増してピンクから赤に近くなっているような……
まさか、風邪を引かしたかと思っていたら突然にゅっと両手を伸ばして俺の首を抱き締めてきた。
「あはは~ゆう~~。」
「はいぃ?!」
明らかにさっきまでとはテンションが違う。
しかも、大胆でハキハキ喋ってて酒臭い…
「ん?酒臭い…」
俺はさっきおいたコップをみた。
なみなみと入っていた冷酒が空っぽになっている。
「ヒスイ…まさか、これ、飲んだのか!?」
俺がコップを指差すとヒスイはいった。
「へんなあじのおみずのんだー♪」
「水じゃないこれは酒だ!」
「ふ~ん~あはは~」
完全に酔っぱらってる…
海よりデカイ声のヒスイなんかはじめてだ。
「っ…ちょっと待て、今本当の水持ってきてやる。」
俺は備え付けの冷蔵庫にてを伸ばそうとしたら、グィッと首を引っ張られた。
ミキリッと骨の軋む音がする勢いで……
「ぐぉ?!」
「やー!ゆうはここでいる~あはは~」
ほとんど首にぶら下がるような感じで俺を左右に振り回してくれる。
気分はアカベコだ。
【アカベコ】
福島県大津地方の郷土玩具
首と胴の接続に独特の工夫がしてあり、首の周りには余裕がとってある。
頭は胴体内に差し込まれる部分と振り子のようになっており、愛嬌のある顔に触れると上下に左右に振り子運動を繰り返しユーモラスな動作がしばらく続くようになっている。
「ゆう~あはは~ゆう~あはは~」
ヒスイは楽しそうに抱きついて俺の名前を連呼している。
「ヒ、ヒスイ落ち着け。取れる、首がとれるから…」
ガバッと高い高いするように俺はヒスイを持ち上げてひき剥がした。
俺から離れたヒスイは笑顔から打って代わり、いきなり泣き出しそうな顔になる。
「うぅ~…」
俺はあわててヒスイを下ろしていった。
「お、おい、どうした。どこか痛かったか?」
ヒスイは半泣き顔のまま両手を広げていった。
「う~だっこ~」
「だっこって…」
俺も色んな酔っぱらいを見てきたがここまで幼児退行の激しいのははじめて見る。
「ゆう…」
「あー、ハイハイだっこな。ほら、これでいいか?」
今ばかりは何を言っても無駄だろうと俺はヒスイを抱き締めた。
スリスリと首の辺りに頬をこすりあわせてくる。
やわっこい肌もサラサラの髪も気持ちいい…
「ご満足っすか?」
「うん~ゆう~だいすき~」
チュ…と頬に軽いキスをされ俺はゾクッと背筋に電気が走った。
じわりと胸の中が熱くなる。