翡翠が家に泊まりだして数日…

実に色々な事が判った。

例えば……

ｰ広間ｰ

食後、俺はいつもの様に休憩を兼ねて小説を読み始める。

すると、翡翠が近づいてきて…

「…いい？…」

クィッと俺の顔を覗き込んで来る

「あぁ、どうぞ。」

俺は膝をポンポンと叩き、開けやると翡翠はピョンと飛び乗りテレビを見始める。

「悠、翡翠…お茶置いとくぞ…なの」

「お、さんきゅ」

「…ありがとう…」

真桜は湯飲みを2つ置き、ノートPCを起動してゲームを開始する。

そうした各々自由な休憩タイム…

しばらくして…

「翡翠、悪いトイレだ。」

「…ｺｸ…」

翡翠は素直に聞き分けて膝から離れ、俺はトイレに向かう。

「……」

テッテッテ…
翡翠は真桜の横に移動して腰を降ろす。

「……」

「…ギャルゲだが…一緒にやるか…なの？」

真桜はイヤホンを片方外して翡翠に向ける。

「………ｺｸ…」

少し考えて頷きイヤホンを受けとる。

「こらこら、未成年に何をやらせる。」

トイレから戻った俺は2人からイヤホンを取り上げた。

「大丈夫…15歳以上推奨…なの」

「なぁんだそっか…ってお前らは11だろ！」

「気にするな…なの」

「ったく…程々にしとけよ。」

俺は2人の頭をワシャワシャと撫でてやる。


そう、普段は海が居て翡翠にべったりしてるが…

基本的に翡翠自体が誰かに触れたり一緒に居るのが好きらしい。