~翡翠夢想・前~
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「あら、じゃあ春野さんお願いします」
「…はい…」
翡翠はすっと深呼吸して…
「…たいせつなもの……わたしのすきなものはともだちとかぞくです…そのなかでとてもすごくてあたまのいいたかなしゆうがいちばん…すきです…」
か細く小さな声だが翡翠には珍しく長文で話す。
「(翡翠…)」
恥ずかしながら胸にジンっときてしまった。
「…なつやすみのじゆうけんきゅうで…わたしにはちのりのつくりかたをおしえてくれたり……なぎにはみかくのどーぴんぐ、けみかるくっきんぐ……うみにはめいたんていこ○んのつかうますいばりのつくりかたやてるみっとはんのうなどをおしえてくれました…けどなぜかうみだけやなぎせんせいにぼっしゅうされて…ゆうはつれていかれました…」
ざわざわ…ざわざわ…
「……(悠一応聞く本当か?)」
肘で悠の脇腹をつく
「……(黙秘します。)」
亮から視線をそらす。
「……(をぃ)」
「けど…わたしはそんなゆうが…だいすきです…おわり……はふぅ」
翡翠は一週間分は喋ったとおおきな溜息をつく。
けど、とても満足したのか猫耳髪が元気よくぴんと立っていた。
………
‐帰り道‐
「亮にぃきてくれたんだね。」
「ま、一応な」
適当に相槌を返す亮だが月美ちゃんの手を握っていて本当に仲の良い兄弟だ。
「んじゃ、亮またな。」
「おう。またな。」
「またね、ゆうにぃ、翡翠ちゃん」
「…フリフリ…」
翡翠は手を振って亮と月美ちゃんを見送る。
「さて、俺たちも帰るか」
「…コク…」
小さくうなづく翡翠、けど悠を見上げて動こうとしない。
「どした?」
「……て…」
「て?(天中殺?んな、訳ないか)」
「…て…」
翡翠は右手を伸ばす。
「あ!あぁ、はいはい。こうですか、お姫様?」
悠は傅いて翡翠の手をそっと握る。
「…///…」
翡翠の頬が赤く染まる。
「じゃ送らせてもらい…」
えーりん♪えーりん♪えーりん♪
携帯が鳴る。
「はい?もしもし?」
『おぉ、やっとつながりましたなぁ』
受話器から聞こえる独特の老人ボイス、柳からの電話だ。
「柳かどした?」
『ほっほほ、実はですなぁ。空ちゃんもインフルエンザにかかりましてなぁ』
「はい?」
『医者の不養生とはこの事ですかなぁ。ほっほほ。』
「おいおい、冗談言ってる場合かよ。平気なのか?」
『ほっほほ、私がいる時点で大丈夫に決まっておりますぞ。』
「あーそーかい…」
『なので、暫く翡翠の事は任せましたぞ』
「あぁ?っおい!ちょ柳!!」
ぶっ…
用件だけ言い終わると電話は切れてしまう。
「もしもし!もしもーし!!…あの爺…」
既に切れた電話に叫ぶが返答が帰る事が有るわけ無い。
「…?…」
しっかりと手を握ったまま翡翠が首を傾げて見上げてくる。
「あー…あのな、なんか空さんもインフルエンザになっちゃったらしいんだ。」
悠は膝を折り、目線を合わせて話始める。
「…!!…」
翡翠猫耳髪がピクンと跳ねて驚く。
「それでだ…わりぃけど、暫く俺の家で泊まるんだけど…いいか?」
「………コク…」
翡翠は少し間を開けて小さくうなづく。
「…はい…」
翡翠はすっと深呼吸して…
「…たいせつなもの……わたしのすきなものはともだちとかぞくです…そのなかでとてもすごくてあたまのいいたかなしゆうがいちばん…すきです…」
か細く小さな声だが翡翠には珍しく長文で話す。
「(翡翠…)」
恥ずかしながら胸にジンっときてしまった。
「…なつやすみのじゆうけんきゅうで…わたしにはちのりのつくりかたをおしえてくれたり……なぎにはみかくのどーぴんぐ、けみかるくっきんぐ……うみにはめいたんていこ○んのつかうますいばりのつくりかたやてるみっとはんのうなどをおしえてくれました…けどなぜかうみだけやなぎせんせいにぼっしゅうされて…ゆうはつれていかれました…」
ざわざわ…ざわざわ…
「……(悠一応聞く本当か?)」
肘で悠の脇腹をつく
「……(黙秘します。)」
亮から視線をそらす。
「……(をぃ)」
「けど…わたしはそんなゆうが…だいすきです…おわり……はふぅ」
翡翠は一週間分は喋ったとおおきな溜息をつく。
けど、とても満足したのか猫耳髪が元気よくぴんと立っていた。
………
‐帰り道‐
「亮にぃきてくれたんだね。」
「ま、一応な」
適当に相槌を返す亮だが月美ちゃんの手を握っていて本当に仲の良い兄弟だ。
「んじゃ、亮またな。」
「おう。またな。」
「またね、ゆうにぃ、翡翠ちゃん」
「…フリフリ…」
翡翠は手を振って亮と月美ちゃんを見送る。
「さて、俺たちも帰るか」
「…コク…」
小さくうなづく翡翠、けど悠を見上げて動こうとしない。
「どした?」
「……て…」
「て?(天中殺?んな、訳ないか)」
「…て…」
翡翠は右手を伸ばす。
「あ!あぁ、はいはい。こうですか、お姫様?」
悠は傅いて翡翠の手をそっと握る。
「…///…」
翡翠の頬が赤く染まる。
「じゃ送らせてもらい…」
えーりん♪えーりん♪えーりん♪
携帯が鳴る。
「はい?もしもし?」
『おぉ、やっとつながりましたなぁ』
受話器から聞こえる独特の老人ボイス、柳からの電話だ。
「柳かどした?」
『ほっほほ、実はですなぁ。空ちゃんもインフルエンザにかかりましてなぁ』
「はい?」
『医者の不養生とはこの事ですかなぁ。ほっほほ。』
「おいおい、冗談言ってる場合かよ。平気なのか?」
『ほっほほ、私がいる時点で大丈夫に決まっておりますぞ。』
「あーそーかい…」
『なので、暫く翡翠の事は任せましたぞ』
「あぁ?っおい!ちょ柳!!」
ぶっ…
用件だけ言い終わると電話は切れてしまう。
「もしもし!もしもーし!!…あの爺…」
既に切れた電話に叫ぶが返答が帰る事が有るわけ無い。
「…?…」
しっかりと手を握ったまま翡翠が首を傾げて見上げてくる。
「あー…あのな、なんか空さんもインフルエンザになっちゃったらしいんだ。」
悠は膝を折り、目線を合わせて話始める。
「…!!…」
翡翠猫耳髪がピクンと跳ねて驚く。
「それでだ…わりぃけど、暫く俺の家で泊まるんだけど…いいか?」
「………コク…」
翡翠は少し間を開けて小さくうなづく。