「はぁ～美味かったな。」

「そだね～。」

「次はどうする？この辺うろうろしてみるか？」

「う～ん……ねえこうなったらもう一件行かない？」
「お？」

確かに悠はまだまだ余裕で食べられるが…

「平気か？」

「平気、平気。ネットで調べたらすご～～いお店見つけたの。ちょっと郊外だけど…」

自信満々な優日。

「ああ、わかった。なら行こう。」


近くにいたタクシーを拾って目的の店に向かった……

ただ…1つ
ナポリのタクシーは…桁違いだ…

猛スピードでも車間は50センチすれ違う時1センチでも空いていれば当たっていないみたいな感覚が必要……

国際免許があっても運転しないと誓った。


………

フラフラ…

「あ、あはは…まいったね」

「う、うむ。俺は日本に帰ったら安全運転心掛けるわ…」

ヨロヨロと歩いていくと目的の店に着き、店内に入る。

ワイワイ…ガヤガヤ…

壁には大量の表彰状が飾られとても賑わっている店内。

「わー凄い人気」

「いい感じだな。」

「ここは世界的なピザコンクールで何度も優勝してるウンベルトさんの店よ」

「そりゃ凄い。たのしみだ。」

「ヘイ」

坊主頭の若い店員が席に案内してくれる。


………

ここは私に注文させて。と優日が注文したのはピザモンテカルロ

「モッツァレラにパルメザン、生ハム、ルッコラ、プチトマトのサラダ風ピザか…」

ザクッ！モグモグモグ…

悠はスグに口に運んだ…

「う～む……」

「どう？」

「一言…まいりましただ。」

悠はペコリとピザにお辞儀をする。

「悠ったら～」

優日はそんな様子の悠にあははと笑った。