湿度を吹き飛ばせ
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外に出て数分…
「ウルトラ蒸しあちぃなぁ…」
帰る時とは打って代わりのド晴天…
「本当だね。」
優日は深々ニット帽(勿論タオルを中に巻いて)被って居るのに…よく見えているものだ…
「…お前またぶっ倒れるぞ」
「その時は介抱よろしくね♪」
「おいお…」
ポタ…
「冷た!」
鼻先に水滴が落ちてくる。
というか…
ポタポタ…ポタポタ…
「嘘…また雨…」
ポタポタ…さーさー…
止んでいた雨が再び降り始める
「だぁ…優日ちょっと走るぞ」
「うん。」
………
ー歩道橋下ー
「ったく…晴天のまま降るか普通」
そらは相変わらずの晴天なのに雨は降り続ける
「あー…また濡れちゃったね。」
隣で話す優日はニット帽を脱いでタオルを巻き直し始める。
「だな……寒く無いか?」
「寧ろ茹だりそうかも…」
確かに…
さっきまではガンガンに照りつけていた太陽の下…
寒い処かうだる様な蒸し暑さ…
「……」「……」
さーさー…さーさー…
「止まないね」
「止まないな」
さーさー…さーさー…
「悠の家に傘置いてきたの失敗だったなぁ…」
「しゃぁないな…ここは…」
悠は何をおもったのか突然電柱の側に行き
「よっ!」
「!!?」
ベキッ!ブチブチ…
電柱に縛られている看板を引きちぎり始める。
「ちょっ…悠」
「平気、平気。これ傘にしよ。看板だってムダに立ってるより役に立てて幸せだ。」
ワイヤーをちぎって悠は看板を掲げる。
「いや…その…だってホラ…コレ」
優日は苦笑いで看板の表を指差す。
「ん……!あ……」
看板には…
【盗難注意】
と大きく書かれている。
「ぷっ…」
悠は小さく吹き出し
「ぷふ…」
優日も笑いを我慢した顔をする。
「ぷっはは!よしっダッシュ!!走るぞ泥棒の如く。」
「あはは、如くじゃなく正真正銘の泥棒だよこれ!」
2人はまた走りだす…
陽炎と飛沫にくすんだ道の向こうに…
END
「ウルトラ蒸しあちぃなぁ…」
帰る時とは打って代わりのド晴天…
「本当だね。」
優日は深々ニット帽(勿論タオルを中に巻いて)被って居るのに…よく見えているものだ…
「…お前またぶっ倒れるぞ」
「その時は介抱よろしくね♪」
「おいお…」
ポタ…
「冷た!」
鼻先に水滴が落ちてくる。
というか…
ポタポタ…ポタポタ…
「嘘…また雨…」
ポタポタ…さーさー…
止んでいた雨が再び降り始める
「だぁ…優日ちょっと走るぞ」
「うん。」
………
ー歩道橋下ー
「ったく…晴天のまま降るか普通」
そらは相変わらずの晴天なのに雨は降り続ける
「あー…また濡れちゃったね。」
隣で話す優日はニット帽を脱いでタオルを巻き直し始める。
「だな……寒く無いか?」
「寧ろ茹だりそうかも…」
確かに…
さっきまではガンガンに照りつけていた太陽の下…
寒い処かうだる様な蒸し暑さ…
「……」「……」
さーさー…さーさー…
「止まないね」
「止まないな」
さーさー…さーさー…
「悠の家に傘置いてきたの失敗だったなぁ…」
「しゃぁないな…ここは…」
悠は何をおもったのか突然電柱の側に行き
「よっ!」
「!!?」
ベキッ!ブチブチ…
電柱に縛られている看板を引きちぎり始める。
「ちょっ…悠」
「平気、平気。これ傘にしよ。看板だってムダに立ってるより役に立てて幸せだ。」
ワイヤーをちぎって悠は看板を掲げる。
「いや…その…だってホラ…コレ」
優日は苦笑いで看板の表を指差す。
「ん……!あ……」
看板には…
【盗難注意】
と大きく書かれている。
「ぷっ…」
悠は小さく吹き出し
「ぷふ…」
優日も笑いを我慢した顔をする。
「ぷっはは!よしっダッシュ!!走るぞ泥棒の如く。」
「あはは、如くじゃなく正真正銘の泥棒だよこれ!」
2人はまた走りだす…
陽炎と飛沫にくすんだ道の向こうに…
END