「おい、お前らなぜコッチを見ない？」

「いや、賛同したら負けかなって…」

こっそり呟いたつもりだろうがこなたとまるわかりだ。

「働いたら負けかな？みたいに言うな！」

「雨で、はしゃぐって、小鳥くんは子供みたいなのかな。」

「存在がお子さまサイズな奴には言われたくないな。」

「「誰がお子さま(かなー！)だー！」」

こなたも一緒になって同時に叫んできやがった。

キーン…耳が痛い

「ステレオでツッコムな……よ？」

耳を押さえながら悠が妙な顔をする。

「ん？どうしたの？」

「…優日何か揺れて無いか？」

「「「はっ？」」」

悠の言った意味が判らず。
皆、振り返って見ると

「……」

ﾌﾗｯ…ﾊﾞｼｬﾝ…

優日が崩れる様に倒れていく。

「…あぁ、俺に共感して水溜まりにダイブを……」

ポンッ！と手を叩き、うんうんと頷き。

「んな、訳ねぇよなぁ！！おい、優日！！」

悠は慌て優日に近づく…



…………


「～～」「～～」
「～～」「～～」

人の話し声が聞こえる…

「う、うぅん…」

目を開けると水気を帯びた布が視界を塞いでいる

「あ、悠気がついたみたいよ。」

「そうか。」

「あれ…ここは？」

顔に乗っていた濡れタオルを外して辺りを見回す。

「俺の家」

悠がﾋｮｲっと顔を覗かせる

ｰ悠の家(大広間)ｰ

「…え、あれ？」

優日は事態が飲み込めず「目」をパチパチさせる。

「お前倒れたんだよ…っかこの蒸し暑&湿度200%の中頭にタオル巻いてニット帽何か長時間深く被ってたら…死ぬぞ？」

悠は呆れながらも何処か安心した表情でため息を吐く。