シンシンと降る雨が…

ジメジメ…ジトジト…

室内の不快指数を最大にするこの季節…

「あ～…やだね～雨…」

コンビニのビニ傘をさして歩く、青髪ちびっこのこなたがため息をつく。

「本当…ジメジメ鬱陶しいわよね…」

「洗濯物もなかなか乾かないしね～」

その隣で並んで歩いてる柊かがみとつかさもため息を吐きながら歩く中…

「よいしょーぅ！」

バシャッン！？

水溜まりに両足で飛び込み水飛沫が上がる。

「「「……」」」

制服が濡れるも汚れるも関係無く、子供の様に水溜まりに飛び込んでる…小鳥遊悠。

「あ～～雨最高だな！」

悠はびしょ濡れの前髪をかきあげながら振り向く。

「…悠ってさ……時々本当にアレだよね。」

こなたがふ～っと首を振る。

「はは～アレって何だよアレって～？」

悠はずぶ濡れの手でこなたの頭を掴もうと手するが…

「バカじゃ無いかしら？」
後ろから聞き慣れた声がした。

「あん？」

振り向くと帰りの途中なのか制服姿の3人…

「ｸｽ、奇遇ね」

こなたと同じくコンビニのビニ傘をさし、髪を纏めている古川稲葉

「皆今帰りかな？」

女の子らしいピンクの傘をさしていて本人が小さいため傘がやたら大きく見える久世小雪

「こんにちは…」

女の子らしくない真っ黒い傘をさし、黒いニット帽を被り顔が半分しか見えてない月見里優日が居る。

「やほ～稲葉ちゃんに小雪ちゃんに優日ちゃん。」

こなたは悠の手を避けながら3人に手を振る。

「っか誰が馬鹿だ、雨が降ったらはしゃぐのが普通だろ。」

「「「「……」」」」

誰1人共感せず、目線をそらす。