「ん、んっ～～…はぁ～……さて、出掛けるか…」

四時過ぎに目を覚まし悠はやっと行動を開始する。

そう、今からが俺の働く時間だ…

………

ｰスーパーｰ


「さて…何か切れてた物は…」

買い物カゴ二つ分丸々一杯野菜やら調味料等を入れてスーパーの食材コーナーを彷徨く事約一時間…


「こんな物かな…」

買い物を終えて目的の場所に向かう。

………


「ふぅ到着…」

ついた先は駅の近くにある小さな定食屋で店の名前は……

ｰ小鳥遊食堂ｰ

「さぁて…仕込み始めるか」



そう言えばまだ、経緯を説明してなかったな。

高校を卒業して、結局俺は進学も就職もせず。

毎日ブラブラしてた…まぁ言わばニートだ。
言い訳するつもりも無いが…遊んでただけじゃない。
卒業後、耳の早い崇から毎日毎日呼び出されて、本気でヤバい事からガキの喧嘩の仲裁まで…色々やらされたっけ…

まぁ、人助けになったし、仕事によれば報酬は出たし…その生活も悪くは無かった。

ただ…毎回仕事が終ると崇が組に入れとスカウトされるのが怖かったけど……

っと…どうして小雪の家に居るかの話がまだだったな。

ぶっちゃけると…最初は仕事が終わって家に帰るのが面倒になって泊まらせてもらってただけだった。

それが数を重ねてく内に普通になって一緒に暮らしてる様な感じになった。

いい忘れてたが小雪は料理専門大学に行ってる。

…俺と小雪は付き合って無いし肉体的な関係も無い。念のため…

周りからは「もう夫婦だね♪」何て言われるし、一緒に暮らしてて付き合って無いのは変な話かもしれないが……本当だ。

まぁ…それは置いといてコッコッながら貯まった貯金で俺はこの店を買った。

それで今はここで仕事をしてる。
営業時間は夜12時から朝7時頃まで、人は深夜食堂とか小鳥食堂って言ってるらしい…

言う必要無いと思うが小鳥食堂は小雪が小鳥くんと呼んだのが原因だ。