「対武器に…」

「待て待て…もう勘弁してくれ。」

流石に止めに入った、色々限界だった。

「まだ半分だぞ？」

柏は何でだ？と言いたげに首を傾げる。

「……そろそろ立ち直れ無くなる…」

「その時点で知識と精神力が足りねえ証拠だ。」

フッと鼻で笑い露骨に馬鹿にした目をする。

「……」

「けど、1つ勘違いするな。お前だけじゃねぇ、それは悠も同じだ。」

「悠も？」

「例えば彼奴なら勁力だ。十分テメェの中で練れて攻夫も高ぇのに如何せん打ち込むのが下手だ。」

「そうなのか？俺は勁や氣ってのはイマイチ解らん。」

「正直俺も氣や勁っうのは理解し難い部分はある。けど摩耶を見たら解るだろ。あの小さい身体でその気になればお前もブッ飛ばせる。」

「…確かに」

摩耶とは幾度と無く闘って(喧嘩して)きた金剛だから納得した。

自分のウェイトの半分にも満たない男の一撃にブッ飛ばされた事もあった。

「けど、逆に言えば摩耶にはお前の様に恵まれた体格筋力が無いから氣や勁に頼る。」

「……成る程」

「よし、今日は知識を鍛えてやる、来い。」

「うげっ…」

正直…知識は勘弁だったが逃げられる訳も無く金剛はしぶしぶ柏のが後に着いていく。

………

ｰ会議ルームｰ

本来は大人数の為の会議室らしく設備も良く、広すぎる。

「さて…1寝で拳、2寝で蹴り、3寝を越えたら…握るからな。」

「り、了解…」

寝たら洒落にならない事になると解り学校の授業より真剣に聞く事が決まった。
「じゃ、先ずはタイプから話すか…」

ホワイトボードに柏は慣れた手つきで何かを書き始める。

「…慣れてるな。」

「まぁな、士官時代は良くやってたからな。」

「士官？」

「……」

柏はそれ以上の事は言わず無言で書き進める。