「あはは、結構楽しかったね。」

「千草はまだ絵になるけど…俺はもぅ勘弁だぞ…」

「まさに白馬の王子様だったじゃん♪」

「はっ…何に言ってる。」

ぺこん…
亮は軽くデコピンを当てる。

「何よ～私の王子じゃ不満なの？」

「王子っうがらじゃ無いだろ。」

「あ、そうか、私が王子で亮が姫？」

「……」

亮は無言で歩いていく。

「ちょ、冗談よ。ほら今日は私に付き合ってくれるんでしょ？ちゃんとエスコートしてよ。」

千草は慌てて追いかけていき。
亮の腕に抱きつく。

「わかったよ。お姫様。」
「うむ、善きにはからえ♪」

………

ｰベンチｰ

一方悠達はすぐ側のベンチに掛けて亮達をみていた。

「～♪～♪」

「……何だろうな、温かく見守りたい反面今すぐ殴りにいきたい。」

「小鳥君もしかして妬いてるのかな？かな？」

「おい…ロリ巨乳それは1恋人居ない歴18年の俺に対する挑戦か？」

「ろ、ろりきょ…さ、流石に私もそろそろ怒りのメーター振りきれるかな！」

悠と小雪はゴリゴリと頭をぶつけて合って睨み合う。

「ちょ、雪も悠も止めなよ！稲葉ちゃんも止めてよ！」

「移動し始めたし行くわよ。」

「稲葉ちゃんは話聞いてないし…」

………

「次はあれコーヒーカァーップ！」

ばばーん！
両手を上げて声を張る千草…

ｰコーヒーカップｰ

「また、えらくおとなしい系ばっかりだな。」

はっきり言って千草の事だから絶叫系オンリーでいくと思ったのに…

「最初はこーいうのを楽しむの…(それにコーヒーカップはね…ふふふ)」

「ﾌﾞﾙ…？」

千草に手を引かれつつ背中に悪寒が走った。

…数分後

「はぁ～楽しかった♪」

「千草…」

「ん？なに♪」

「……」

コーヒーカップは全力フル回転させてその遠心力で肝を冷やす物じゃない…

と言いたかったけどそんな楽しそうな笑顔を向けられて言える訳もない。


「はぁ…千草も悠もずるいな…」

「ん？何々？」

「何でもない次は何にする？」

「えーと観覧車！」

「…揺らすなよ？」

「！！さ、さっ行こー！」
…………

ｰコーヒーカップｰ

ｸﾞﾙｸﾞﾙｸﾞﾙｸﾞﾙｸﾞﾙ！
ｸﾞﾙｸﾞﾙｸﾞﾙｸﾞﾙｸﾞﾙ！

「ちょ！こ、ことりくん！」

「やべぇ…あと少しで飛べる気がする…(千草め面白い事を考えるぜ…)」

「やーめーてぇー！」

小雪は必死にカップに捕まって叫ぶ。

「稲葉ちゃん…あれ後で怒られない？」

「優日あの2人は他人よ♪」

「(の、乗らなくて良かった…)」