鏡にうつった自分の姿は、疲れ果てた逃亡者にほかならなかった。

わずかにネオンの光がさしこむ都会のビルの谷間。
駆け込んだ路地裏に、捨てられて歪んだ鏡。
その鏡が今の私を写しだす。

「みぃーつけたー！」

後ろから声が聞こえる。

「こんな所に居たんだ～」
「へへ、追いかけっこはおしまいだよ～」

頭は金髪１人に茶髪2人、肌は焼きすぎた褐色で趣味の悪いネックレスや派手なピアスをつけた三人が私を囲む。

「ほら～捕まえた。」

私は腕を茶髪に掴まれる。
「は、離しなさいよ」

私は抵抗する。

「はいはい、良い子だから大人しくしまちょうね～」
もう１人の茶髪気持ち悪いしゃべり方で私を羽交い締めにする。

「おら、奥につれてけ！」
金髪が指示をして、私はどんどん路地の奥に連れていかれる。

「(誰か助けて・・・助けてよ・・・)」

私は心の中で叫んだ。



ー秋葉原ー

「結構買っちゃったな・・・」

こなたと新しいゲームを買いに来ただけだったがついつい色々買ってしまった。

「悠～これからどうする帰る？」

こなたも中々の荷物だ。

「そうだな・・」

俺が考えて居ると

自分を～♪世界さえも～♪
俺の携帯がなる。

「悠って聞く度に曲変えてるね。」

「そうかな？」

携帯の画面には闘路と表示去れていて

俺は電話に出る。

「もしもし？」

「あっ悠さん！すんません、自分直也って言う者なんですけど。実は大変なんすっよ今からこれませんか？」

「大変てどうした？」

「何か悠さんの名前騙ってる奴が来てるんっすよ」

「・・・傍迷惑な、わかったすぐ行く。」

俺は電話を切る。

「こなた悪いんだけどこの荷物預かってくれないか？用事できちゃって。」

「えー！」

あきらかに嫌がる声を出すこなた。

「頼むよ、今度何か奢るから」

「もー約束だよ！」

「さんきゅう」

俺は荷物をこなたに預けて走り出す。