ｰ遊園地ｰ

「千草何に乗る？」

「う～ん、色々あってまよっちゃうな。」

「はは、そうだな。」

思ったよ人が少なく、並ばずに乗れるので千草はキョロキョロとする。

「時間はあるし、ゆっくり選べよ。」

「…亮は何にでも付き合ってくれるの？」

「あぁ、折角だし今日は千草優先だ。」

「なら…あれね！」

「…ん？」

千草が指差したのはメリーゴーランド。

「前から一度乗ってみたかったのよ。」

「へ、へぇ…千草にしてはメルヘンだな。」

「…何よ文句あるの？」

頬を少し膨らまして亮を見る。

「ないない。」

「なら、行くわよ。」

グイッ！
腕を掴む千草。

「あ…やっぱ俺も乗るのか…」

「当然よ♪」

亮は苦笑いを浮かべつつもメリーゴーランドに向かう。

…………
ｰ建物の側ｰ

「おいおい…なんだありゃ熱さで白馬が溶けるぞ…」
「写真撮っておかなきゃ。」

「小鳥君も稲葉ちゃんもデートを覗く何て酷いのかな…」

「違うわよ小雪。これは2人が上手くいくように温かく見守って居るのよ。」

「その通りだ。」

「そう言うけど悠も稲葉ちゃんも変装してノリノリな気がする…」

「「変装はたしなみだ(よ)」」

悠はどっから出したのか眼鏡を掛け髪を後ろで縛り。インテリア風

稲葉は長いﾂｲﾝﾃｰﾙにしてブラウスのボタン軽く外して裾を縛り。スポーティー風になっている。


「優日は変装が楽でいいな。」

「変装じゃ無いけどね…」
優日の場合ニット帽からﾂﾊﾞの長い帽子に変えるだけで変装が完了する。

「む～何で私だけ何にもかわらないのかな！」

「小雪はそのままでいいんだよ。」

「え？」

「人混み中で居たら小学校に見えるからな。」

「見えないかな！！」

………