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「悠いいのか?そんな事言って?」
「さぁ、少しは頭冷えるんじゃねーの?」
「ふぅ…それにしても悠にしては珍しく切れたな…まぁ、相手の親御を庇える訳じゃないが…」
まゆは仕方ないように首を振る。
「んっ…なんとなくな。それよりなっちゃんは俺と亮がしばらく預かる方面で行くけど…いいよな?」
「ダメと今更言えないだろ…ただし、責任もって預かるんだぞ。」
「あぁ。じゃ…とりあえず授業中はどっちが預かる?」
「悠だろ、どうせサボるんだし。」
「あ、なるほど。」
納得納得とうなづいていたが
「ちゃんと授業には出るんだ!僕からも説明するからな!」
と言われたものの授業になる訳もなく。
俺と亮は許可を得てなっちゃんと生徒会議室で遊んでいた。
………
‐放課後‐
生徒会がもようしたクリスマス会になっちゃんも参加させて結構楽しそうに盛り上がっている。
「悠…」
「ん?」
「どーするなっちゃん、結構夜遅いぞ?」
「ん…まだいいんでねの?楽しそうだし…」
「だし?」
「誰もいない家で一人テレビ見ながらケーキ食って過ごすクリスマス何か子供にとったらさびしいだろ?」
悠は楽しそうにしているなっちゃんを見ながら微笑む。
「…そうだな」
「そうだろ?」
コッンとジュースの缶を当てていると
バタバタバタ…
廊下から激しい足音が聞こえる。
「なつみ!!」
眼鏡をかけたスーツの男性とコートを着た女性がすごい剣幕で入ってくる。
「おとーさん!おかーさん!」
なっちゃんは嬉しそうに俺と亮の手を掴んで振る。
「よくわかりましたねー」
「はぁはぁ…娘の名札にGPSがついているんだよ」
「何もしてませんから安心してください。」
俺はへらへらと笑いながら答える。
「当たり前だ!悪ふざけにもほどがある!」
「帰るわよなつみ!パパもママも仕事に戻らなきゃいけないんだから」
母親はなつみの手を握るが
「…やだ!」
「なつみ!」
「なんでわからないんだ私(パパ)たちはお前のためを思って働いてるんだぞ!!」
父親は手を振り上げる。
びくっ
なつみは身を強張らせるが…
がしっ…
「な、何だね君は!?」
俺と亮はその手を掴みとめた。
「間違ってんのはあんたらの方じゃないか?」
悠は静かに口を開いた。
「何?」
「そのこ、サンタに何願ったと思う?服でもおもちゃでもない[アンタラ]だぜ?」
「!?」
「なっちゃんが本当に欲しいのはさ大好きな両親と過ごすたった一日のクリスマスなんだ…」
「……」
「そーゆーことに気づいてあげないと俺みたいなヒネた人間に育っちまうぞ?」
「わ、私たちは…」
ぐいっ…
「ん?」
俺の服の裾が誰かにひかれた…
後ろに振り向くと…
「おとーさんを…ひっく…いじめちゃダメー……」
「なつみ…ごめんなさみしかったんだな…」
………
‐屋上‐
「寒…」
「こんな所にいたのか悠」
「よく気づいたな…」
「よいしょ…騒いでた奴らの大半寝ちまって前の姿だけ見えなかったからな。」
「今頃なっちゃん親子もケーキ食べて疲れて寝てるだろうな。」
「ふっ…きっとな。ところでそんな小鳥遊悠君はケーキを一緒に食べてくれる相手がいるのか?」
「…じゃ一応、岡崎亮君って答えるかな。」
「一応か。なら持って来てやったケーキは半分の半分だな。」
「はは、それは亮が食べたいだけだろ。」
微かに振ってくる雪…
しかし、二人なら寒さも半分…
親友となら寒さは感じなくなるだろう…
END
「さぁ、少しは頭冷えるんじゃねーの?」
「ふぅ…それにしても悠にしては珍しく切れたな…まぁ、相手の親御を庇える訳じゃないが…」
まゆは仕方ないように首を振る。
「んっ…なんとなくな。それよりなっちゃんは俺と亮がしばらく預かる方面で行くけど…いいよな?」
「ダメと今更言えないだろ…ただし、責任もって預かるんだぞ。」
「あぁ。じゃ…とりあえず授業中はどっちが預かる?」
「悠だろ、どうせサボるんだし。」
「あ、なるほど。」
納得納得とうなづいていたが
「ちゃんと授業には出るんだ!僕からも説明するからな!」
と言われたものの授業になる訳もなく。
俺と亮は許可を得てなっちゃんと生徒会議室で遊んでいた。
………
‐放課後‐
生徒会がもようしたクリスマス会になっちゃんも参加させて結構楽しそうに盛り上がっている。
「悠…」
「ん?」
「どーするなっちゃん、結構夜遅いぞ?」
「ん…まだいいんでねの?楽しそうだし…」
「だし?」
「誰もいない家で一人テレビ見ながらケーキ食って過ごすクリスマス何か子供にとったらさびしいだろ?」
悠は楽しそうにしているなっちゃんを見ながら微笑む。
「…そうだな」
「そうだろ?」
コッンとジュースの缶を当てていると
バタバタバタ…
廊下から激しい足音が聞こえる。
「なつみ!!」
眼鏡をかけたスーツの男性とコートを着た女性がすごい剣幕で入ってくる。
「おとーさん!おかーさん!」
なっちゃんは嬉しそうに俺と亮の手を掴んで振る。
「よくわかりましたねー」
「はぁはぁ…娘の名札にGPSがついているんだよ」
「何もしてませんから安心してください。」
俺はへらへらと笑いながら答える。
「当たり前だ!悪ふざけにもほどがある!」
「帰るわよなつみ!パパもママも仕事に戻らなきゃいけないんだから」
母親はなつみの手を握るが
「…やだ!」
「なつみ!」
「なんでわからないんだ私(パパ)たちはお前のためを思って働いてるんだぞ!!」
父親は手を振り上げる。
びくっ
なつみは身を強張らせるが…
がしっ…
「な、何だね君は!?」
俺と亮はその手を掴みとめた。
「間違ってんのはあんたらの方じゃないか?」
悠は静かに口を開いた。
「何?」
「そのこ、サンタに何願ったと思う?服でもおもちゃでもない[アンタラ]だぜ?」
「!?」
「なっちゃんが本当に欲しいのはさ大好きな両親と過ごすたった一日のクリスマスなんだ…」
「……」
「そーゆーことに気づいてあげないと俺みたいなヒネた人間に育っちまうぞ?」
「わ、私たちは…」
ぐいっ…
「ん?」
俺の服の裾が誰かにひかれた…
後ろに振り向くと…
「おとーさんを…ひっく…いじめちゃダメー……」
「なつみ…ごめんなさみしかったんだな…」
………
‐屋上‐
「寒…」
「こんな所にいたのか悠」
「よく気づいたな…」
「よいしょ…騒いでた奴らの大半寝ちまって前の姿だけ見えなかったからな。」
「今頃なっちゃん親子もケーキ食べて疲れて寝てるだろうな。」
「ふっ…きっとな。ところでそんな小鳥遊悠君はケーキを一緒に食べてくれる相手がいるのか?」
「…じゃ一応、岡崎亮君って答えるかな。」
「一応か。なら持って来てやったケーキは半分の半分だな。」
「はは、それは亮が食べたいだけだろ。」
微かに振ってくる雪…
しかし、二人なら寒さも半分…
親友となら寒さは感じなくなるだろう…
END