朝……


ｰ3ｰB教室ｰ

「ふぁぁ…」

「相変わらず、欠伸が第一挨拶だな…」

彼の名は岡崎亮、隣のクラスの生徒だが朝はほぼ100%このクラスに来ている。

「んっ…おはよ～ぅ～、亮ぅ～。」

艶めかしい黒髪だが顔が隠れている人が岡崎亮の肩に頭を乗せて挨拶する。

「悠、寝ぼけすぎだ」

「う～～」

「彼」は小鳥遊悠今年の春から転入してきた転校生だ。

転校生してから学年テストで1位をとるは体育ではぶっちぎるは、色々話題の絶えない人だ。


「ほら、ちゃんと目覚ませ」

亮は悠の頭を掴んで前後左右に振り回す。

「う、う、う…っや…やめ…て」

「おらおら、早く起きろー」

「あはは～あの二人またやってるよ」

「毎日飽きないわね…」

小鳥遊悠と同じクラスの泉こなたと岡崎亮と同じクラスの柊かがみが2人を見て笑う。

「はは、悠目ぇ覚ませ～」

「岡崎く～ん、頑張って～」

それと同時にクラス全員が騒ぎ出す。

「お、お前らぁ～」

「おっと…目が覚めたか。」

「ったく、頭を回すな、酔うだろ！リバースするぞ、朝から大惨事起こるぞ！」

「俺は隣のクラスだから問題ない。」

「ふ、ふふ。よぉし、まずお前を惨劇に誘ってやる。」

「おっと…ヤバい…」

亮は悠から離れる。

「逃がすか！」

勿論目が覚めた悠は亮を追いかける。

「亮が逃げ切るに100円！」

「小鳥遊が捕まえるに500！」

そんな風にこの教室は朝から騒がしくなる。




………