ｰ3ｰA教室ｰ

キーンコーン♪
カーンコーン♪
授業終了のチャイムが鳴り

「起立、礼！」

「「「ありがとうございました。」」」

ｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜ…

昼休みになり、生徒は一斉に昼食の準備に掛かったり食堂へと移動を開始する。

「かいちょ～、お昼にしましせんか?」

「ご一緒しましょうよ。」

「ん…あぁ、すまない。誘いは嬉しいが先約があるんだ。」

クラスメイトが一緒に昼食を食べようと誘いに来てくれたが僕は昼食の弁当を持って席から立つ。


………

－3－B教室－

「失礼するよ。」

やや人の少なくなった教室に入ると

「おーまゆちゃんいらっしゃーい」

「こなた…アンタ失礼でしょ…」

泉こなた君が手を振って、柊かがみ君はぺこっとお辞儀をしてくる。

「はは、構わないよ。いいかな?」

僕は弁当の包みを見せると

「あ、はい。」

かがみ君が隣の椅子を引いてどうぞ…と言ってくれる。
僕はありがとと言って座り。

「ところで…」

「悠なら、そこだよ。」

こなた君が指さした方を見てみると

「ぐー…ぐー…」

器用…
というか大胆に机の上で仰向けになり椅子の背に足を乗せて眠っている。
たぶんこんな寝方ができるのは彼ぐらいだと思う。

「…僕なら2秒で転げ落ちてる気がする。」

「「会長なら」では無く、「普通なら」ですから…」

かがみ君もあきれた様に悠を見る。

「けど、仰向けで寝てると…得するよね。」

「どう言う事だい?」

「ほら～寝顔見放題＆いたずらやり放題♪」

こなた君はプニっプニっと悠のほっぺたをつつく。

「やめなさいよ…」

「ほらほら、かがみんも～柔らかいよ～」

プニっプニっ…
止めようとするかがみ君の手を持ってこなた君は悠のほっぺたに押し付ける。

「や、柔らかいわね…」

「……」

どうやら本当に悠の頬は柔らかいらしく、かがみ君は顔がゆるんでいる。