！？ザッ…

「…あれ？」

防御の構えをとったその時、魔獣は急に身を翻し距離をとりコナタ達の後を警戒する…

「やれやれ…いきなり呼ばれたと思えばこう言う事か…」

後にはベルトが無数に巻き付いたズボン、黒いスーツの様な作りのマント状の防具(？)の男が現れ。

「遅いよ～」

「来てやっただけありがたいと思え。っか…ｳｫﾙﾌｻｰｶｰかよ…」

ﾁｬｷ…
空間から2ﾒｰﾄﾙは越える太刀を真っ直ぐ前に突きだし、魔獣(ｳｫﾙﾌｻｰｶｰ)の前に移動する。

ｸﾞﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙ

「ふん！！」

ビュパ！

左手で掴んだ太刀を横になぎ払う様に斬り掛かるが魔獣はｸﾝｯと飛び上がり空中で一回転して刃を避け

ドン！

四足で着地すると同時に一気に間合いをつめる。

「ほぅ…」

ｸﾞｫｫｫ！

ガキャン！！

飛びかかりながら腕を振り降ろし、鋭利な爪で引き裂こうとするが太刀で受け止める。

「流石レアビースト…強いな…」

ｷﾝ！

爪を弾き、今一度横に払い斬りつけようとしたが…

ｶﾞｷｬﾝ！

ｸﾞﾙﾙﾙﾙ…
今度は魔獣が太刀を受ける…

ﾋｭﾊﾟ！ｶﾞｷｬﾝ！
ブォン！ｷﾝ！ｶﾞｷｬﾝ！
ｶﾞｷｬﾝ！ｷﾝ！ｷﾝ！ｷﾝ！！

上下左右からの斬撃を爪で受け止め、魔獣も隙を見ては剛速で腕を振り降ろし反撃を繰り出す。

ﾋｭﾝ！ﾊﾞｯ…ﾀﾝｯ！

「おっ？！」

魔獣はフィに斬撃を後に避け、高く飛び上がり。

「やば…！」

空中で息を吸い胸を張る様な体勢をとったかと思うと
<獣砲：破壊の咆哮>

グオォオオォオォォォ！！
巨大な口が開くと同時にとてつもない咆哮で半円状に地面が砕け散る。