四季廻り
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ハッとおれは目を見開くと、視界に映るのは、ほぼゼロ距離まで近づいたタコの口みたいな物体。身の危険と恐怖を感じて、おれは無意識に両手でそれを挟んで横に放り投げた。
「わきゃー?!」
スットンキョンな声を出して飛んでいくUMAの正体を確認する。前転の中途半端な形で股の間からこっちを睨んでいたのは未確認生物ではなく、タンクトップにスパッツとやんちゃ坊主みたいな恰好をした夏喜海だ。おれはおかしな格好でいる海にいった。
「なに変なポーズとってんだ?」
「悠が今投げたからやろ!!」
「はて、そんなことしたかな」
「なにしらばくれてんねん!乙女のやわ肌に傷でもついたらどうすんや!責任もって結婚してもらうけんな!」
無茶苦茶なことをいいだす乙女だ。おれは肩をかしげていった。
「っか、乙女はそんなアバンギャルドな格好しないだろ。」
「アバンギャルドってなんや?」
いったもののおれも何といわれて答えれる訳ではなかった。なんか、ノリでいってるだけだし。
「なんでもない。っか、翡翠は?」
海は相変わらず転げた小熊みたいな恰好のままいった。
「はぁ?なにいうてん、翠は今日は来とらんやん。うちだけやで。」
「あれ……そーだったけ?」
さっきまで翡翠とじゃれ合いながら昼寝をしていたような気がしたんだけど。
首を傾げてるおれに海がいった。
「悠、もしかして夏の日差しでおかしなったん?」
「んなわけあるか!」
さうだ。思い出した。今は夏休み中で皆出かけてひとりのんびりとしていようと思ってたら、海が遊びに来ると連絡してきて、待ってる間に転寝しちゃったんだ。おれは寝ぼけた頭がクリアーになっていくのを確信して、いった。
「しかし、お前はこの暑さでも元気だな」
「どんな暑うても休みやったら元気百万倍や!」
クルリっと一回転して、起き上りVサインで返事をする。確かに休みならっていう部分には賛成だった。どんな酷な状況でも自由にできるなら、どうとでも改善できるのだから。
真理を付いてるじゃないかと考えてると、海はいつの間にかおれの背後に回り込んでいて飛びついて来た。ズシッと重さとフニャッとした軟らかさがのし掛かる。
決して重くは無いが、汗でじっとりとした接着感があった。やつは首に腕をまわしてくる。
「なにしてんの?」
「##NAME3##の背中ひとり占め中や」
「意味が分からん。早く降りなさい。」
「なんでやの。あ~もしかして、照・れ・と・る・ん?」
耳にふっーと息を吹きかけながら、スリスリと背中で揺れるたびに小さな突起物が背中にコリコリと当たった。汗かいてタンクトップなんかで密着してくるからほぼダイレクトな刺激。意識する訳ではないがコイツはわざとやってると分かっていたので、無視していった。
「暑苦しいんだよ」
「なんでやねん!他にもっとあるやろ?「当たってんだよー」って言うたら、うちが、「当てとるんや」って流れやん」
snge(それなんてエロゲ)っといっしまいそうになった。それより、まず、コイツは早くどうにかしないとダメだっという気持ちが先走る。
「いいから、降りなさい」
不服そうな声か背中から聴こえる。タダで降りる気はまるで無いらしい。しかたなく、交換条件を出してみることにした。
「今すぐ降りるなら。プールに連れて行ってやる。かき氷付きで。」
「はい、うちはええ子や。かき氷はイチゴがええです。」
両手でおれの肩を突いて、アクロバテックに一回転して飛び降た。目のまえで両手を伸ばして着地する。現金で元気な奴だ。
「っか、お前水着とかもってんの?」
「こんな事もあろうかとちゃあんと持ってきとるよ!準備は万端やで!」
抜け目がないとはこのことだろうか……。呆れるよりも感心してしまった。
「ほらほら、はよ行こ!」
ぐいぐいとおれの腕を掴んで引っ張る。っが、とりあえず、落ち着かせることにした。
「まぁ待て。今は日が高すぎて歩いてたらバテる。もうちょっと涼しくなってから行こう」
「もー、ええやん。」
「いいから、お前も少しじっとして耳を済ませてみろよ。」
ミンミンとセミ時雨が降りそそぐなか、僅かにリンっと鈴の音が鳴っている。かすかに吹く風が吊るした風鈴を揺らしているのだ。
「……綺麗な音やな。」
「目を閉じて聞いてみろ。もつと、いい感じになるぞ。」
心地よい音色に集中する。暑さも忘れて、その音だけに集中するとフッーと意識が飛んでしまったような気持ちになる。
「わきゃー?!」
スットンキョンな声を出して飛んでいくUMAの正体を確認する。前転の中途半端な形で股の間からこっちを睨んでいたのは未確認生物ではなく、タンクトップにスパッツとやんちゃ坊主みたいな恰好をした夏喜海だ。おれはおかしな格好でいる海にいった。
「なに変なポーズとってんだ?」
「悠が今投げたからやろ!!」
「はて、そんなことしたかな」
「なにしらばくれてんねん!乙女のやわ肌に傷でもついたらどうすんや!責任もって結婚してもらうけんな!」
無茶苦茶なことをいいだす乙女だ。おれは肩をかしげていった。
「っか、乙女はそんなアバンギャルドな格好しないだろ。」
「アバンギャルドってなんや?」
いったもののおれも何といわれて答えれる訳ではなかった。なんか、ノリでいってるだけだし。
「なんでもない。っか、翡翠は?」
海は相変わらず転げた小熊みたいな恰好のままいった。
「はぁ?なにいうてん、翠は今日は来とらんやん。うちだけやで。」
「あれ……そーだったけ?」
さっきまで翡翠とじゃれ合いながら昼寝をしていたような気がしたんだけど。
首を傾げてるおれに海がいった。
「悠、もしかして夏の日差しでおかしなったん?」
「んなわけあるか!」
さうだ。思い出した。今は夏休み中で皆出かけてひとりのんびりとしていようと思ってたら、海が遊びに来ると連絡してきて、待ってる間に転寝しちゃったんだ。おれは寝ぼけた頭がクリアーになっていくのを確信して、いった。
「しかし、お前はこの暑さでも元気だな」
「どんな暑うても休みやったら元気百万倍や!」
クルリっと一回転して、起き上りVサインで返事をする。確かに休みならっていう部分には賛成だった。どんな酷な状況でも自由にできるなら、どうとでも改善できるのだから。
真理を付いてるじゃないかと考えてると、海はいつの間にかおれの背後に回り込んでいて飛びついて来た。ズシッと重さとフニャッとした軟らかさがのし掛かる。
決して重くは無いが、汗でじっとりとした接着感があった。やつは首に腕をまわしてくる。
「なにしてんの?」
「##NAME3##の背中ひとり占め中や」
「意味が分からん。早く降りなさい。」
「なんでやの。あ~もしかして、照・れ・と・る・ん?」
耳にふっーと息を吹きかけながら、スリスリと背中で揺れるたびに小さな突起物が背中にコリコリと当たった。汗かいてタンクトップなんかで密着してくるからほぼダイレクトな刺激。意識する訳ではないがコイツはわざとやってると分かっていたので、無視していった。
「暑苦しいんだよ」
「なんでやねん!他にもっとあるやろ?「当たってんだよー」って言うたら、うちが、「当てとるんや」って流れやん」
snge(それなんてエロゲ)っといっしまいそうになった。それより、まず、コイツは早くどうにかしないとダメだっという気持ちが先走る。
「いいから、降りなさい」
不服そうな声か背中から聴こえる。タダで降りる気はまるで無いらしい。しかたなく、交換条件を出してみることにした。
「今すぐ降りるなら。プールに連れて行ってやる。かき氷付きで。」
「はい、うちはええ子や。かき氷はイチゴがええです。」
両手でおれの肩を突いて、アクロバテックに一回転して飛び降た。目のまえで両手を伸ばして着地する。現金で元気な奴だ。
「っか、お前水着とかもってんの?」
「こんな事もあろうかとちゃあんと持ってきとるよ!準備は万端やで!」
抜け目がないとはこのことだろうか……。呆れるよりも感心してしまった。
「ほらほら、はよ行こ!」
ぐいぐいとおれの腕を掴んで引っ張る。っが、とりあえず、落ち着かせることにした。
「まぁ待て。今は日が高すぎて歩いてたらバテる。もうちょっと涼しくなってから行こう」
「もー、ええやん。」
「いいから、お前も少しじっとして耳を済ませてみろよ。」
ミンミンとセミ時雨が降りそそぐなか、僅かにリンっと鈴の音が鳴っている。かすかに吹く風が吊るした風鈴を揺らしているのだ。
「……綺麗な音やな。」
「目を閉じて聞いてみろ。もつと、いい感じになるぞ。」
心地よい音色に集中する。暑さも忘れて、その音だけに集中するとフッーと意識が飛んでしまったような気持ちになる。