「ﾊｧﾊｧ…」

とりあえず、ベッドに寝かせて悠は台所で電話を掛けていた。

ﾌﾟﾙﾙ…ﾌﾟﾙﾙ…

「…出てくれよ。」

ﾌﾟﾙﾙ…ﾌﾟﾙﾙ…ガチャ！

『Jr.こんな時間に何がご用ですか？』

電話からはしゃがれ声の返事が変えってきて

「柳、悪い病人が居るんだ。」

『ほぅ、容態は？』

「多分風邪だと思う、よく効く薬頼みたい。」

『頼みたい………つまり診察しにこいと？』

「嫌味を言うなよ、頼む。」

『ほっほほ、仕方ありませんな場所は？』

「場所は…」

柳に連絡し場所を伝え、悠は電話を終える。

「さて、俺にやれることと言えば…」

… … …

「ﾊｧﾊｧ…ん…冷たい…デス。」

おでこの辺りがヒンヤリと冷える。

「どうだ？気持ちいいか？」

せめてもと思い、悠は濡れタオルを作りおでこに乗せる

「…悠？……幻デスか？」

「いや、実物だ。何かして欲しい事あるか？」

「…では、キスを…」

「お前実は元気だろ…」

「あはは…本物デスね。」

「…ふぅ、少ししたら医者が来るから寝てろ。

「……わかりました。」

ﾊﾟﾃｨは小さく微笑む

「OK良い子だ。」

「あ、悠…」

「なんだ？」

「手を繋いでて貰え…マスか？」

「わかったよ。」

そっとﾊﾟﾃｨの手を握ると安心したのか数分もしない内に眠りにつく。

ﾌﾞﾙﾙ…ﾌﾞﾙﾙ…

「ん？もしもし？」

『着きましたぞ、入れて貰えますかな？』

「了解。」

電話を切り、起こさない様に手を放し柳を向かい入れる。