ー屋上ー
かがみ視点

「だろ！それな豚肉を一枚肉じゃなく薄切り肉を生姜醤油に浸して何層にも重ねて揚げたんだ、だからカツ自体に味がついてるし硬くなりにくいんだ。」

悠君はいつになく饒舌に説明してくれる。

「へぇ、カツにも色んな作り方があるのね。」

私は感心してしまう。
だって時に彼の行動や言動に驚かされぱなしだからだ。

「こっちのサンドイッチは？」

今度は間から見える赤のイチゴとピンクのｸﾘｰﾑが可愛いサンドイッチを手にとる。

「それは、イチゴをスライスしてなﾎｲｯﾌﾟｸﾘｰﾑを塗っただけのサンド何だけど、ｸﾘｰﾑにもイチゴを混ぜてな甘さを抑えてあくまでもイチゴの味を壊さず甘過ぎずにこだわった逸品だ。」

「そんなの個人で作れるの？」

「ああ、ﾎｲｯﾌﾟｸﾘｰﾑを作る前に手製のｲﾁｺﾞｼﾞｬﾑを混ぜるだけだ。」

悠君は分かりやすく説明してくれる。

「ﾊﾑ、わぁ・・・」

一口かじるとイチゴの味が口一杯に広がる。

「はは、かがみ付いてるぞ。」

「えっ。あっ///」

悠君の指が私の口の端をなぞりｸﾘｰﾑをすくいとる。

「夢中になってくれるのは嬉しいけどな、はは」

悠君は指に付いたｸﾘｰﾑを舐めながら言う。

「うっ、うるさいわね///」

こんな時だ、彼にはきっと何でも無い事何だろう。けど私には恥ずかしくそして嬉しいのだ。

「ははは、怒るな、怒るな」

「もう！子供みたいな扱いして！」

まただ・・私はいつも反発してしまう。「ありがと」って言えばいいだけなのに。

そんな事を考えていると