ﾄﾞﾝﾄﾞﾝ！ﾄﾞﾝﾄﾞﾝ！

「まだ寝てんのか？入るぞ。」

小鳥遊家の家主こと、小鳥遊悠はある一室の扉を叩き返事が返らなかったが有無を言わさず扉を開ける。

「……ったく、こんなにしやがって…」

暖房は掛けっぱなし、ゲームは会話途中で止まっているし、炬燵の上には飲み物やお菓子が散らかっている…

「空気悪…」

部屋の空気を入れ換えようと窓を開ける。

「はぁ～…お、白い…」

息を吐くと白く蒸気が登っていく…今年は例年になく寒い冬になったのだが…

「う～寒！ちょ～！##NAME3##寒いて～！」

後ろの炬燵がもごついた関西弁を話す。
勿論、炬燵が喋っている訳じゃない…

「こんな乾燥しきった部屋に居ると風邪引くだろ、換気ぐらいしろ…」

ベロン！
炬燵布団を持ち上げ中に話しかけるが…

「や～、##NAME3##のスケベ～」

「やかましい、さっさと起きろ！っかこたつから出ろ！」

「いやや～！あぁ！」

夏の夕焼けの様なオレンジ色の髪で上下ジャージ姿の夏喜海が丸くなっていたので引っ張り出すと

「にゃー！」「みゃー！」「にゅー！」

マリオ、マキ、マハも同時に出てくる…

「…お前よぉ、炬燵で寝るなとは言わんが中にマリオ達を入れるな。」

「ええやん、ぬくぬくやで？」

「後で入ったらズボンに毛が着くだろ。」

「黒着なええのに……それより、はよ窓閉めてや寒いわ！」

もそもそと炬燵の中に戻っていく海

「お前は…」

軽く拳を握って鉄拳制裁を下そうと構えると

「あの…海ちゃん起きました？」

紫がかったピンク色で肩まで伸びたｽﾄﾚｰﾄの冬花星凪と

「…？…」

淡い水色で猫耳の様なくせ毛(？)をした、春野翡翠が小動物の様にひょっこりと顔を出す。