「せんせー、せんせー、お願いします!!!」

こなたが扉に走って行きそう叫ぶと、白い半そでのブラウスに青いプリッツスカートと他校の制服の二人組が入って来る。

「ふっふっふっ、任せなさい。」

青いリボンで結んだ短いツインテールの長谷部千草と
「ノリノリね、千草。」

腰の方まで伸びた一本一本がまるで絹糸の様なブラウン髪の古川稲葉が入ってくる。

「お前ら何でここにいる…それにどこぞの悪代官と用心棒かお前らは…っかずーっと待ってたのか?」

悠は疑問のすべてを突っ込みをいれる。

「まぁね！」

「こなたちゃんに助っ人として呼ばれたのよ。」

「助っ人って……」

「なんで、稲葉まで連れてるんだ？」

頭を抱える悠の横で亮が尋ねると

「え?だって、悠をぶっ倒せば何でもしてくれるんでしょ?」

「いつからそんな大きな話になったんだよ…」

軽く恐いことを言われる。

「あら?こなたちゃんからのメールにはそう書いてあったわよ?」

「こ～な～た～?」

「いや～、情報は尾ひれが着いていくからね…」

「尾ひれ着けたのはお前だろ！」

１人うん、うんと頷くこなたにデコピンを放とうとした。

「はい！ストップ！」

デコまでの後数㎝の所で悠の手首は掴まれ。

「何でもいいけど、相手は私でしょ？」

ギュ…
千草は掴んだ手首に力を入れて笑顔で悠を見る。

「一応ゲームで対戦って事なんだが？」

「これもゲームの１つでしょ？武闘遊戯(ﾊﾞﾄﾙｹﾞｰﾑ)。」

ｼﾝ…
空気の流れが変わる…
ｻﾞｻﾞｻﾞ…
側にいたこなたと亮は二人から離れて行く。

「いいけどよぉ…お前スカートだぞ？」

「甘いわね…悠私のスカートはキュロットよ！」

ｸﾞｨ！ﾋｭﾊﾞｯ！
千草は悠を前に引き込むと同時に右の足をＹ字バランスをとるように振り上げた。

「って…改造制服かよ…」
タンｯ
腕を振り払い、一歩分後に下がり、挨拶がわりのハイキックを避け…

「稲っちに頼んで作ってもらったのよ、羨ましいでしょ？」

「は、まさか…(いいなぁ…俺もｶｯﾀｰｼｬﾂの黒とか欲しい)」

「少し狭いけど…まぁへいきよね？」

「平気じゃ無い…っても来るんだろ？」

「まぁね。」

タンｯ！タンｯ！

悠は更に後に下がり壁に背が当たると同時に千草はグっと前に体重を移動させ踏み出す態勢はいると、悠は待ってたと言わんばかりに拳を振り抜いた。

ｶﾞｸﾝ…ぶぉん！！

「ぬっ？！」

「なんちって♪」

千草は小さく舌を出し、ｶﾞｸﾝっと身を屈め拳を避け、完全に無防備な足元から顎目掛け拳を打ち上げようとしたが有ることに気付いた。

「もらったぁ！！」

「おっと！」

ビュバ！
ガシッ！「うわ！」ズガッン！

悠は仰向けに倒れ右足を千草に締められてる。