-3-B教室前(放課後)-

放課後になり、悠 は屋上から教室に向かっていき。

「さて、さて…」

扉を開けて中に入るが…

「……あれ？誰も居ない…」

教室には人の気配無し…

「こなたの奴、まさか帰ったんじゃないだろうな…」
仕方なく席に座り待って居ると…

………
約20分後…

ｶﾞﾗﾗｧ…

「ふぅ、探すの時間かかったね～」

「っか、ちゃんと用意しとくなりしときなさいよね…」

「しかし、意外と何でも有るもんだな。」

がやがやとこなた、かがみ、亮、つかさが入って来て

「遅い…何やってたんだ？20分は待ったぞ…」

机の上で潰れながら悠は呟く…

「あ、悠ごめん、ごめんこれ探してたんだよ。」

「あん？」

頭を上げると、こなたはPSP、つかさはオセロ盤と将棋盤、亮とかがみ1台づつノートパソコンを持っている。

「…もしかしてそれ探してた訳か？」

「そうだよ、学校中探したんだから。」

「(こいつら暇だな…)それで誰がどれをやるんだ？」

悠は暖かい笑顔で話を進める。

「(何か凄く馬鹿にされた気がするな…)かがみがパソコンでシューティング対決、つかさはオセロ、こなたはPSPで格ゲーだそうだ。」

亮は鋭い目を更に細めて悠を見ながら説明する。

「将棋は誰だ？亮か？」

「将棋の相手は…」

「僕だよ悠。」

「あん？まゆ？」

声が聞こえてきた方を見るとｸﾞﾚｰｶﾗｰのｼｮｰﾄﾍｱで超がつくほどキッチリと制服を着こなした生徒会長がいた。

「将棋出来るのか？」

「失礼だね、将棋でもチェスでも出来る。」

「ほほぉ…意外だな。」

「ふふ、悠、君には前の借りがあるからね、悪いけど今回は勝たせてもらうよ？」

まゆは悠の前に座り駒を並べていく。

「じゃあ一番手はまゆちゃんだね。」

「…やれやれ、どいつもこいつも分かってないな…」
「「「？」」」

「俺の本気ってのを見せてやる、まゆ、つかさ、かがみ同時に相手してやるよ。」

悠は猫みたいな八重歯を見せてにやりと笑って同時に3人で来いと挑発した。