午前の授業と言う苦行を乗り越え、のんびりと昼食を取っていると…

「悠の吠え面見てみたいよね。」

「「「……」」」


腰まである青い髪で一本アホ毛がひょこんと伸びたちびっこ、泉こなたの発言に皆目が点になり、悠は箸で摘んでいた肉団子をﾎﾟﾛﾘと落とす…

「はは、突然、何を言いやがりだしますか？このおチビちゃんは？ん～？」

「ひててて！ほっへたひっはらないで、ひっはらないで…(いててて！頬っぺた引っ張っらないで引っ張っらないで)」

悠は前髪を横に流しつつ、箸を逆に向け、こなたの頬を摘まんで引っ張る。

「で？何だ、悠の吠え面って？」

「亮、聞き返すなよ…」

悠の前で座って居るツンツン頭の亮は面白そうな事を言ってるなと笑うと

「うむ、説明しよう！」

こなたはﾁｮｺｺﾛﾈを右手で掲げて何故か自信満々に立ち上がる。

「わぁ～」

ぱちぱちぱち…

「つかさ…拍手する場面じゃ無いわよ…」

黄色いﾘﾎﾞﾝを揺らしつかさはこなたに拍手を送るが、隣に座っている、姉のかがみは、おいおいとツッコミをいれる。

「盛大な拍手をありがとう。」

「１人しかしてねーよ…」

「最近思ってたんだけどさ～」

こなたは悠を無視して話を続ける。

「悠って…天才だよね？」

「誰が天才だ、誰が…」

「ぶっちゃけ、悠がゲームで負けた所を見たこと無い訳なのだ。」

「キャラが固定できてないぞ…」

「そこで、今回は得意なゲームで悠を負けさせて吠え面を見てみよう企画なのです！！」

「いつ企画になった…っかそんな事…誰がやると…」

「私はシューティング…かしら。」

「えと、えと…あ！オセロゲームなら出来るよ。」

かがみにつかさまで出来るゲームを呟く…

「あ、あれ？皆さ～ん？何でやる気満々？」

「ふっふふ、さぁ、悠覚悟決めて貰おうか？」

悠の前に立ち、左手を腰にあて、右手の人差し指をビッと向けてくるこなた。

「………ふっ、売られた喧嘩は買うぜ？」

悠はこなたを見下ろす様に前に立つ。

「ふふふ、今日の放課後勝負だよ。」

「上等だ。」

悠とこなたの背中に竜と虎が見えていた…

「じゃあ、審判でもやるか…」

亮はあくまで中立だった。