ゆたかの番になったが

「はい、残念賞のティッシュです。」

「ん～ゆーちゃんもダメだったか～」

「う～ん、残念」

こなた、ゆたか共に大量のティッシュを手に持ち…

「どれどれ、ここは俺が3等を狙う時が来たようだな。」

悠は腕を回し、気合いを高める。

「3等って…醤油一年分ですか。」

「悠～どおせならバーンと一等の温泉旅行狙おうよ～」

「いやいや、醤油だ、一回お願いします。」

悠は一回分の福引券を渡し

「はい、頑張って。」

ｶﾞﾗｶﾞﾗ、ｶﾞﾗｶﾞﾗ…コロン…
「お！」

「おめでとうございま～す！」

… … …

三人は福引き所を後に帰りながら

「ってまさか一等の温泉旅行でも無く」

「三等の醤油一年分出もなく」

「2等が当たる何て悠先輩は運が良いのか悪いのか分かりませんね。」

「まったくだ…しかも、明日オープンの植物園のチケットって…微妙何だよな～」

悠はチケットの入った封筒をヒラヒラと振る。

「でも綺麗なお花とか見えるのって楽しそうじゃないですか？」

「そうか？んじゃやるよ。」

悠はゆたかの前で封筒を離し

「わわ！」

ゆたかは慌ててそれをキャッチする。

「ペアチケみたいだし、誰かと一緒に行ってこいよ。」

「いいんですか？」

「いいよ、いいよ。」

悠は笑いながらそう答える。

「おぉ～良かっねゆーちゃん。誰と行く？みなみちゃんとか？」

「えと…えと…じゃあ…」
ゆたかはﾁﾗｯと悠を見上げて…

「ああ、あ、あの一緒に行きません…か？」

「え？」「おお！」

悠は目を丸くしてこなたはまた違った意味で目を丸くした。

「せ、せっかくですし、ほら！ゆう先輩って色々知ってますから…その…その…」

「まぁ落ち着けって。」

「あ…//」

ゆたかは冷静になると顔を赤らめ恥ずかしそうにうつ向いてしまう

「……でいいか？」

「え？」

「現地で待ち合わせるか？それとも一緒に行くか？」
「じゃあ現地で待ち合わせで！」

ゆたかは元気いっぱいに返事をし、悠はおうと一言だけ答えた。